鈴原るるは眉毛が前髪の後ろにあってかわいい

鈴原るる(すずはらるる)という動画配信者が魅力的なので書きます。

Twitterのヘッダ画像を事前に見ていた視聴者はこれを「やばい表情」だと思いました。本人はかわいいと思っています。

初配信です。声がかわいいです。

鈴原るるは「にじさんじ」という動画配信者グループに所属しています。にじさんじには個性的な配信者が多い(と期待されている)ことから、その個性が常軌を逸したさまを「にじさんじ」と形容することがあります。類義語として「清楚」があります。少なくとも初回配信においては、鈴原るるはその種の期待に沿うタイプの配信者ではないようです。

2回目の配信では匿名メッセージを視聴者から募りトークします。これは新人動画配信者の典型的な企画で、とくに驚くべきところがありません。


視聴者からの評価が確立されているゲームを実況プレイすることも、動画配信者の典型的な企画です。視聴者からの評価が確立されているゲームは2つに大別できると思います。配信者と視聴者間あるいは配信者同士でコミュニケーションできるゲームと、難しいゲームです。後者においては配信者の大仰なリアクションが期待されているものと思います。

3回目の配信がゲームの実況プレイであることも、だから何も意外ではないでしょう。

超魔界村」は作品自体も、実況プレイに選ぶタイトルとしても、けっしてマイナーではないと思います。しかし昨今の動画配信者の潮流においてはそう目にしないタイトルである気がします。さきほどの分類においては「難しいゲーム」に該当するものであり、実況プレイの題材としても相性は悪くないでしょう。というのは冷静にふりかえっていえることであって……超魔界村!?

初配信でわかるように、昨今の動画配信者グループでは配信に用いるツールや手法がある程度確立されており、そのグループに属する新人動画配信者も初回からコメントを画面上に表示させるなどこなれています。と思っていたら、初めての実況プレイ配信はぐちゃぐちゃなレイアウトで始まります。うれしい誤算です。

ここでちょっとおもしろいのが、選んだゲーム機がニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンであること。ゲームプレイ中は4:3のゲーム画面の周りに壁紙のようなフレームが表示されます。そのためゲーム画面のトリミングをしなくてもコメント等を画面に配置することができ、このおかげでなんとか配信に支障のないレイアウトに調整できたのではないかと邪推します。

もうひとつ予測しがたい事態として、配信者自身の映像サイズを調整するときに縦横比を固定しないまま拡大・縮小し、からだが細くなったり太くなったりします。イラストにアニメーションを付与することで身体性を獲得しているタイプの動画配信者において、「痩せる」や「太る」という通常は想起しえない概念を見出すのは身体性の拡張に寄与します(?)。


ゲームのプレイスタイルはとても堅実です。難易度の高いゲームを楽しみながらプレイする高いレジリエンスを持っています。

同じステージで何度も失敗してなかなかクリアできない状況ではさすがに不満が溜まっていくようにもみえます。と思われた2:51:43の瞬間、「パァ」とお茶目な表情を見せて視聴者を和ませます。ここしかないというタイミングで空気を変える手腕に感心しました。もともとのお人柄に加えて、テクニカルに「ゲームを楽しむ」ことを通して視聴者を楽しませるエンターティナー適性を感じます。


鈴原るるの眉毛の大部分は前髪に隠れています。

一般に、人間の眉毛の前に前髪があれば、眉毛は前髪によって隠れます。一方、イラストで人間の顔を表現するときには眉毛が前髪の前にくっきりと描かれることがあります。その場合、眉毛が前髪の前にあるといえます。逆に、前髪の後ろにあるはずの眉毛がまったく視認できない場合は(あたりまえですが)眉毛が前髪の後ろにあるといえます。しかしイラストにおいても眉毛が前髪に透けて見えるように描かれることがあり、その透け感によっては「眉毛が前」といえるどうかはあいまいです。(余談ですが、同じにじさんじ所属の森中花咲(もりなかかざき)という配信者は子どもと大人の両方の身体性を保持しており、子どもの姿では眉毛が前髪の後ろに、大人の姿では眉毛が前髪の前にあります。さらに子どもの姿では眉に前髪がまったくかからないデコ出しの髪型があり、その場合は眉毛が前髪の前か後ろかという論点そのものが成り立ちません。ひとつのパーソナリティにこれほど多様な眉毛の前後性を内包している配信者は稀有でしょう)

その見方において鈴原るるは一見「眉毛が前髪の後ろにある」のですが、よく見ると前髪の後ろに眉が透けて見えます。髪の分け目のあたりを見るとわかりやすいですし、完全に前髪に覆われている右眉(配信画面に向かって左)もわずかに透けています。ここまで微細な透け感を出している絵柄は珍しい気がします。逆に、目にかかっている前髪の透け感はもう少しわかりやすく、毛先の軽さが自然に表現されているように感じます。

鈴原るるは眉毛が前髪の後ろにあってかわいい。

見れない

2019.4.14 [ Solitude HOTEL 7F ] – Maison book girl を観に行った。

当日はテンポラリーな身体的事情によってまっとうに観劇できずそのあと書けるコンディションでなかったのでそろそろ思い出す。

6Fのときのような突き放した感じは薄れて、そんなに好きではなかった。いい程合いだと思う。

『rooms』の照明・映像がとてもよかった。考えうる限り最高のrooms。最高の視覚にrooms。通常、照明が消えているときにメンバーが移動するところがありますが、そこで照明を激しく明滅させていて、暗闇よりも「見えない」光景をつくりだせることに感心した。

(「通常」の例。9:52あたりで動く影が見える)

『karma』の映像は滅茶苦茶でしたね。ヤケクソ感があっておもしろかった。映像自体が見れないレベルでうるさいのに、その下の照明はそれ以上にやかましく、結果として視点が映像に避難するという導線が暴力的。見ると見れないの境界を突いて見るという体験をハックするような、映像があるというか映像刺激を直接送り込むような。

(このPVの映像を「見れない」レベルで派手にしたような映像・演出でした)

高い会場をフルに使った映像がよかった。人体は添え物だと思った。
https://natalie.mu/music/gallery/news/327936/1144514(当日の写真)

「首の無い鳥」のような既存のモチーフを持ち出すと読みがいあっていいですね。意味を考えるコンディションではなかったのでわかりませんが。「音と光」じゃなくて「光と意味と音」くらいの感想になっていたかもしれない。

当日のセットリスト(公式)

2019年4月の読書メーター

4月の読書メーター
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ナイス数:13

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