2007-05-31から1日間の記事一覧

細音啓『奏でる少女の道行きは──黄昏色の詠使いⅡ』

続編が読みたいなあと思っていた作品なので、本屋で見かけたときはとてもうれしくなった。赤の子かわいいよ赤の子。細音啓ってすてきな名前ですねー。 演出、っていう言い方はあまり文章に遣わないだろうけれど、じつに優れた演出に恐れ入る。オラトリオの名…

カミナリが聞こえる

いろいろな測定をする番組だった。 舌の長さを測るコーナーだった。 水着の女性がたくさんいて舌を出していた。 蛇の舌との比較をする予定だった。 蛇が大量に投入された。 虹色の蛇などのファンタジ。女性たち騒然。 映像を観ている番組の出演者も騒然。 女…

新井素子『おしまいの日』

物語をつくることは作用因子を問題構造のなかに閉じ込めることを前提するのだろうか、と心苦しくなった。会社人の忙しさという現代的な問題を取り上げながらも、この小説において、問題の解決はありえない。閉じた問題構造のなかでジレンマに立ち向かっても…