経済

経済学はインセンティブとリスクと因果関係の学問

以下の二冊を簡単にまとめます。経済学の目的意識と統計学のパワーを感じ取ることができました。経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)作者: 大竹文雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/12/01メディア: 新書購入: 14人 クリッ…

定額給付金が教えてくれたこと

「定額給付金を何に使うか」という言い方に違和感があった。たとえばバイト代の1万2千円と給付金の1万2千円は同じ価値なのだから「給付金の1万2千円」という形容の仕方は意味がないと思った。 しかし「定額給付金を何に使うか」という問いには社会的な意味が…

山形浩生『新教養主義宣言』

プロローグとその次の「情報処理で世界は変わるか?」が抜群におもしろいです。正直、この二つさえ読めればこの本は十分だと思いました。あとはだいたいhttp://cruel.org/で読めます。新教養主義宣言 (河出文庫)作者: 山形浩生出版社/メーカー: 河出書房新社…

わたあめ会:『入門政治経済学方法論』第1章

先週と今週、2回かけて第1章をさらいました(「さらう」は復習なので誤用です)。 文中で「急増→微増→急増→微増」のグラフを四次関数によって表しているのですが、四次関数がW形(X^4がマイナスのときM形)になることを忘れていて詰まりました。そういえば…

わたあめ会:『入門政治経済学方法論』第0章

本はシーケンシャルに読んで理解した気になるけれど、ランダムアクセスしようとしたときにわかっていなかったと気づくなあ。 id:uesimaと第2期に入りました。寝坊してごめんなさい。 第0章 政治経済学方法論のために 自然科学との比較や人文科学との関わりに…

とみづくり

経済学は世界中のひとたちが食べるものに苦労しないことを目指す。いかに分配するかが重要だ。必要なものはそろっており、その流れを支配できるのだとしたら。 豊かな国がより豊かになるには富の増大が前提になる。新しい富をつくりだすとはどういうことか。

佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』

経済ってそういうことだったのか会議 (日経ビジネス人文庫)作者: 佐藤雅彦,竹中平蔵出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2002/09/01メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 1,058回この商品を含むブログ (278件) を見るピタゴラスイッチとかの佐藤先生が経…

根井雅弘『経済学の歴史』

難しそうなので後ろのほうだけ読んだ。エピローグと読書案内がおもしろい。 20世紀の理想、社会主義の実験と挫折、それから資本主義の多様性。 気になる本:『国富論』『組織の経済学』『資本主義の未来』『市場・知識・自由』『経済学とは何だろうか』『複…

年金の延期

id:qt_fbが国民年金のことを書いていたので気になった。このまえ母親から電話がかかってきて、学生だから年金払わなくていいからなんか書類を出すで、とのことだったので、すべて任せておいた。保険料は14100円らしいこともいま知りました。だめなハタチです…

大前研一『心理経済学』

大前流心理経済学 貯めるな使え!作者: 大前研一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (39件) を見るこの手の本を読んでいると、あるところまではふんふんと納得できるが、具体的な話にな…

「お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム 」

お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム‐ニコニコ動画(SP1) おもしろかった。決済機能のある借用証があれば実際のお金を動かさなくても個人にお金を貸せるんじゃね? っていうところから信用創造がはじまるんだね。すると個人が借金すればするほど銀行は得…

堀場雅夫『イヤならやめろ!』

焦点を自動で合わせるとか、久しぶりに会ったひとの顔を認識するとか、機会だと大変なことが人間には簡単にできる。そう考えるとコンピュータで人間を再現しようなんてバカらしくも思える。どう人間に活かすかを考えたい。どちらにそれなりのもロマンがある…