随筆

「うるせえよ。あとでしゃべれよ」

ライブのときに嫌いなお客さんは、(1)曲がかかっているときに雑談をするお客さん、(2)ステージ上に出演者がいるときに雑談をするお客さん、(3)出演者がパフォーマンス中に雑談をするお客さん、(4)出演者がトーク中に雑談をするお客さん、が嫌いなお客さんで…

Twitterのリストを管理するツールがほしい、あるいはポエム

「設計」以前の準備運動みたいな感じで書いてみる。 Twitterのリストを管理するツールがほしい。 やりたいこと1:応援しているアイドルグループのメンバー全員のツイートを読みたい。公式サイトにはアカウントの一覧はあるが、Twitterのリストは用意されてい…

現象学やってるつもり

おたくほんとめんどくさいからステージの上だけですべてが完結してほしい。最終的な真実はやっぱり現場でのパフォーマンスに現れるものがすべてだと思ってる— * (@honeythestar) 2015, 4月 16それですよねって思って。現場日記書いてるときは現象学やってる…

消費をやる

(追記:「日記」とか準無題なインターネットリソースを作成するのは単純にインターネットリソースとしてクズなのでとりあえずタイトルをつけてみたけど準無題のほうがましなタイトルでここに自己アピールしてしまっている) 日記書こうとして過去の記述を検…

日記

卒業発表のあいさつとして完全だなと思った。ファンとしての視座をもつからこその配慮に満ちた優しい演説だと思った。あるひとの、そのひとの生き方についての、そのひとの信念に、なんの文句をつけられるだろうか。対象が人間だということを覚えていると手…

日記

演劇入門 (講談社現代新書)作者: 平田オリザ出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/10/20メディア: 新書購入: 37人 クリック: 255回この商品を含むブログ (112件) を見るめっちゃストレートに「表現したい」って書いてあって、それな、と思った。さいきんはお…

なん回もおんなじことをやること

いち段落という感じなので順繰りに思い出しを書いていこうかとも思ったけれど、きわめてふわすかな言葉しか出てこないのでなんでもいい。 なん回もおんなじことをやることは退屈とだいたい想像する。なん回もおんなじことをやることはパワフルなことだなと思…

緊張をひらがなに

寒くなってからもうゴキブリに出会っていないなあとふと思って、ゴキブリに出会わない生活はなんてしあわせなんだろうと、そんなことをかみしめられてしまうことに気づいた。それだけ部屋のなかのゴキブリというのは自分にとって脅威だったんだと。僕はゴキ…

ひとの言葉に名前をつける/『ちょいデキ』読書メモ

ちょいデキ! (文春新書)作者: 青野慶久出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/09メディア: 新書購入: 6人 クリック: 114回この商品を含むブログ (103件) を見る仕事がちょっと活きいきする、すぐ使いたくなるメソッドがいろいろ書いてあった。自分なりに「…

物語の根

あるゲームで、神は神で勝手になんかやってるし、人間は人間で勝手になんかやるしかない、祈るなら勝手にやれ、みたいな話があって、アイドルとファンもそういうものじゃないかと思う。 アイドルファン活動とはアイドルのアイドル活動やアイドルファンのファ…

感想文を生成する

大学の授業で、映画をみて感想を出して終わることがあった。僕は感想がなかったので、しばらく何も考えないことをして、紙を出さずに教室を出た。一般に大学生は与えられた紙面を埋める能力を身につけている。 本を読んで記録を排出しようとしても、とくに書…

好きになる順番が偶然

ある発見の作用因は偶然だと思う。たまたま目の前のその対象のその側面が映り、それをみたから、その発見に至った、という説明が無難ということ。 ある知っている対象についていままで気づいていなかった魅力ある側面を発見したとき、このプロセスを好きにな…

体験の額縁

SKE48の話をする。 きょう2014年1月6日のSKE48(「AKB48」の姉妹グループのひとつ。栄、名古屋、東海を中心に活動するアイドルグループだが、首都圏における人気も高い)の研究生(研究生は、チームに属す「正規メンバー」ではないメンバー。SKE48の場合「S…

KPTのきもちよさ

これだけ! KPT作者: 天野勝出版社/メーカー: すばる舎発売日: 2013/08/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る『これだけ!KPT』を読んだ。 自分のやったKPTの例。 Ruby on Railsを3ミリも知らない俺がゾンビになってみた - 反言子 僕の「KPT…

批判思考法

批判のこころざしのない者が、批判思考法(カタカナ語訳:クリティカル・シンキング)を、無理のない気分で実践する道筋を想像する。 こころざしのない者にとって批判は空の高いところにある。高いところにはしごを架ける。批判の地面には理解がある。こころ…

魅力労働

魅力が技能によって実現可能であるとして、魅力を資源や価値とする職業者は魅力の技能を高めて仕事に熟練することを試みうる。他方で魅力は職業の文脈でなくとも評価を受ける。全人格的とか人間的といった形容は文脈の境目を溶かす。このとき職業者的アプロ…

疑似恋愛の特性から「倫理的な推し方」を考える

疑似恋愛の2つの特性(疑似性) 非対称性:1対多の関係である 1人のアイドルに多数のファンがいる 1人の嬢に多数の客がいる 文脈依存性:恋愛関係の文脈が限定される 握手券の枚数×n秒のあいだは恋愛関係である 名前を呼んで目線が合った瞬間だけは恋愛関係…

インデキシング消費

あるコンテンツがおもしろくてそういうものをたくさんみたくなる。コンテンツの量とみる手段は手に入っていて好きなだけ時間を費やせる。みる手段にはブラウズやサーチの機能が含まれる。はじめは関心に応じて気の赴くままにコンテンツを選んでいく。だんだ…

ばかみたいな背表紙

気分のすぐれなさがあって、これを治療したいという気色があって、それ自体に関わるというアプローチと、それから遠ざかるというアプローチがあって、なんとなくそのあいだ、それとなく関わりのあるそうなことをなぞる、みたいな、要するに、いまの気分にド…

気分の重心

18切符を期限ぎりぎりまで余らせていて、明日は使おう、明日は使おうと、お出かけの計画を立てて遊んでいた。主な目的意識は、お得をすることだった。片道4時間ほどのところへ日帰りでいくとこんなにお得だ。ここには無料の施設がこれだけある。ここに行きた…

劇場公演の非非日常

AKB48およびAKB0048の近接性について「認知」の近接性と「空間」の近接性というのを考えたけれど(AKB0048の超越性と近接性/濱野智史『前田敦子はキリストを超えた』を読んで - 反言子)、ほかに「時間」の近接性もあるのではないかと考えた。時間の近接性…

集団行動:発見/同調

水族館で子どもがDSをもっていた。なんで水族館でゲームしてるんだろうと疑問に思ったら、写真を撮っていたようだ。子どもにとってゲーム機ってそうなんだ、と感心した。ゲーム機でゲームを遊ぶのはゲームのなかに入っていくイメージだけど、そこでのゲーム…

逆制度化

人間がおのずとパワーを発揮するための仕組みを整えることが制度化。だから制度化はパワフル。パワフルな恩恵がある。 その根源からして制度はパワーを指向しているけれど、それへの制度の挫折が形骸化。 パワフルな制度があるのはパワフルでいいんだけど、…

部活システム

なんかやってるやつっていうのはだいたいなんでやってるのかわかってないと思う。すくなくとも、わかりながらやっている、ということはないと思う。努力をビジョンでラッピングするのは単に弁論術だと思う。 TOKYO DOME〜1830mの夢〜徹底討論!完全版 / AKB4…

人文知は幸せなのか?

いきなり長めに引用する。 千葉徳爾『民俗学方法論の諸問題』(千葉徳爾著作選集)p.32-34 柳田國男という人が一生をかけて問い続けたのは、布川の少年時代に生まれた「農民は何ゆえに貧しいか」という問題でありました。 経済的に貧乏なだけではない。(中…

あまりもの戦略

あまりものに価値を期待することがある。あまりものとはなんだろうと考えると、あまっているのだから需要がないというのと、たまたま残っているのだから基本的な需要はある、という二通りが思い浮かぶ。あまりものにひとけはあるのか。ないってことでいいや…

暇つぶしのランク

「暇つぶしのランク」という言葉を聞いてすごいと思った。何がすごいんだろう。暇つぶしという一見価値フラットな概念にランク属性を導入したところ。ランクが上がるという解釈のゲームメタファ的な表現の鮮明さ。その発言者本人の暇つぶしランクが明らかに…

カレーライスは飲み物なのか?

カレーは飲み物とは。カレーライスは飲み物。カレールーは飲み物。 個人的感覚として、カレーはごはんを飲み物化する。ごはんはカレーに溶解する。 なんにせよ、ごはんを食いたい者にとってカレーが飲み物であることは屈辱だ。

還元指向学際学問

学際に関する本とか読んでて、なんか似ている感じがある。 情報学:情報で世の中でみる学問。として、この「情報」はいろいろ置き換えの余地がある。あるひとは「秩序」とイコールで結ぶ。感覚としては、「生命」とか「記号」とか「システム」とか「現象」と…

葛藤

しがらみが複雑な問題を「葛藤」と捉えている。しがらみとは「ああすればこうなる」という事情であり、それが複雑であるというのは「あちらを立てればこちらが立たず」という事情関係がいくつか成り立っていること。 葛藤に解決を試みることで、葛藤は消える…