AKB0048

物語と質的モデリング

性懲りもなくAKB0048の話をするんだけど、教科書としてのAKB0048は自分的になかなかの名文で、自分にとってのAKB0048のおもしろさ、なぜ自分はこんなにもAKB0048を魅力に感じるのか、ということを、自分の趣味の則して端的に解説している。つまり、物語をみ…

虚/実−二元論

問題:AKB0048に我々に会いに来るか? 虚/実−変換論:2次元AKB0048は2.5次元NO NAMEを媒介して3次元我々に会いに来る。 虚/実−平行論:AKB0048はおらず、我々に会いに来ない。 虚/実−超越論:AKB0048は超越世界を媒介して我々に会いに来るがそれは不可知…

教科書としてのAKB0048

「AKB0048」とは何かっていうと、もちろん「お話」なのだけれど、もっと、「AKB48」に対するモデル(どんなものごとがどんなふうに関わり合っているかという解釈)にもみえる。「AKB48とは何か」という問いに対する、あるひとつの観点からみたときの答え、で…

AKB0048の超越性と近接性/濱野智史『前田敦子はキリストを超えた』を読んで

AKB48の近接性 前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)作者: 濱野智史出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/12/07メディア: 新書購入: 9人 クリック: 3,364回この商品を含むブログ (47件) を見るAKB48というシステムを動かしつづ…

アイドルに憧れる

声優のラジオとかよくみてて。ふと。ひとにゆめを与える声優を好きになる自分がゆめをもっていないのはウソだよなあ、と思ったことがある。注釈1:いまはそんなに気張ったことは思わない。注釈2:ここでの声優という言葉はほぼアイドルやタレントに置き換え…

その他大勢のわれわれ

アイドルのお話で、アイドルの姿をみてアイドルを目指す女の子は主人公の典型だと思う。主人公は成長して、その姿をみてアイドルを目指す女の子がまたあたらしく生まれる、という展開も典型だと思う。目指すひとが、目指されるひとになり、それが繰り返され…

NO NAME

「その他大勢のわれわれ」のなかの「われ」。「われ」は「その他大勢のわれわれ」というシルエットが生まれてやっとひとにとどくのであって、「われ」は「われわれ」にほかならない。 映画『舟を編む』を観た。辞書というのは小説や評論の本と違って作者をあ…

役が生命であるとき

物事を整理するための、ロール(役割)という捉え方があります。あるひととか物、それ自体と、それがもっている役割を区別することで、すっきりと物事を整理するための捉え方です。 たとえば、ある組織に属するひとびとを整理するとします。あなたはその組織…

AKB48を知らない一声優ファンがAKB0048をどうみてきたか(その2)

前回:AKB48を知らない一声優ファンがAKB0048をどうみてきたか(その1) ニコニコアニメスペシャル「AKB0048」first stage全13話一挙放送(2012年12月9日)の「AKB0048 突撃!ゲリラ・チャンネル」というコーナーをみて「のなめん」に対する印象が変わった。…

AKB48を知らない一声優ファンがAKB0048をどうみてきたか(その1)

アニメファンや声優ファンがアニメ「AKB0048」をみない理由は満ちあふれている。だから僕がいまこんなに「AKB0048」を好きになったのは、ものすごいたまたまだ。 第1期ごろにおける僕の「AKB0048」に対する認識を振り返る。 AKB48やAKBグループについてはほ…

重層的ロールモデル:憧れ、指導者の内面化

アニメ「AKB0048」の話でも。 「AKB0048」は13歳そこらの少女たちがアイドルを目指すお話だから、少女たちを指導・管理する大人たちが周りにいる。でも総支配人なんかはどこか子どもっぽさというか、冷静さを欠いて不安定にみえるときもある。総支配人はその…