このまえ借りていた本

書評でも書き始めようかと思いましたが。結局いつも通りただ読むだけで済ませてしまった本たち。ちょっと紹介。

僕、9歳の大学生―父・母・本人、「常識」との戦い
IQ200を超える天才少年の日記や、両親の文章。スゴいヤツがいるもんだな〜、とほとほと感心させられました。とはいっても、この矢野祥くんはいたって普通の子どもです。妹のいたずらで壁に糊付けされたハムスターを見てママと大爆笑するほほえましい少年です。(個人的に)この本から学べることは特に無いような気もしますが、いい刺激にはなると思います。

リトル★ハッカー 「ハッカー」になった子供たち
これも、スゴい少年たちのお話。技術的なことは学べません。まあ、いい刺激には(略

面白いほどよくわかる相対性理論―時空の歪みからブラックホールまで科学常識を覆した大理論の全貌
相対性理論の入門書。見開き構成で図やイラストも多く、大変見やすいです。でも、僕にはムヂカチイので、ほっぽりだしました_| ̄|○

ひきこもり文化論
ひきこもりを、肯定も否定もせずにとらえた文化論。ひきこもりはパソコン・インターネットに依存しているというイメージは実は間違いだったりするらしいです。この他にも、ひきこもりについて理解するには最適な本だと思います。

デジタルストレス―パソコンに蝕まれる現代人
テクノロジーの発展と、それが人々に与える影響について。軽い内容で、たいへん読みやすい本です。この本で、Windowsとウイルスを類比させたジョークをはじめて知りました。“Windowsもウイルスもパソコンに悪影響を与えるのは同じだが、ウイルスは日々改良され、頻繁にヴァージョンアップされているのがWindowsとの違いだ”というのは見事な皮肉だと思いました。目まぐるしくヴァージョンアップされ、金をふんだくるワープロソフト。人の手による演奏との区別がつかなくなった、打ち込みのデジタル音楽。なんだかスゴい勢いで変化している生活を再確認できます。

教育の論点
ゆとり教育などで、いろいろと問題となっている教育の現状を知ることができます。新課程教育の詳しい内容や、「学び」のありかたを改めて考えさせられました。特に印象に残っているのが「生徒は『納得型』と『肯定型』のふたつにわけられる」というもの。ただ与えられたことを絶対の知識として身につけられる者が、テストで点を取れる「デキる子」となり、追求心のままに疑問を持ち、考え続ける者が「オチコボレ」とみなされる教育の現状はなんとしても改善すべきものだと思います。結局、最後に力をつけられるのは「納得型」なのでしょう。そろそろ受験勉強を本格的にはじめる必要がありそうですが、たとえそれが目先の不利に繋がるとしても、疑問を持ち、それを考える力は身につけていきたいものです。