さまざまな事柄から大切なことを抽象している。ゆえに大切なことを繰り返しているように思える。とも、考えられる。大切というのは関心のあることだから、そのぶん抽象する意欲が高まる。「大切なことは繰り返させてもらえる」というのは正しくない。この場合の「大切」というのは主観的である。本当はさまざまなことを平等に繰り返しているが、「大切」なときは抽象が盛んになる。つまり、大切なこともそうでないことも、繰り返しは常に起きている。そして、関心のあるものについては、「同じ」ことを繰り返していると抽象によって感じる。すべての事柄は「大切」たりえ、それに対しては何度でも繰り返すことができる。繰り返す術を心得た。次に大切なのは、繰り返しをとめる術である。