対岸のわたし

強い感情はこころのリソースを奪う。
自分のことしかみえなくなる。
ひとのことしかみえなくなる。
いまのことしかみえなくなる。
さきのことしかみえなくなる。
強い感情は自分かひとを欺瞞する。
自分かひとに不利益を与えるか、または勝手に不利益を得る。
しかし、強い感情は麻酔性をもってみずからを酔わせる。
だから、強い感情は美しく感じる。
それがしあわせに通じるとは限らない。
ただその美しさの粋を極め味わうことはできないだろうか。
そんなことに、なんの意味があるというのか。
このきもちを偽るには、あまりに足りない。