オブジェクト倶楽部に参加しました!

オブジェクト倶楽部2010夏イベントに参加してきました。#obloveのログを転載しました。
個々の発表はどれも興味深くてどう取り上げたらよいのかわからないほどなので、雑談などで出た話題を思い出しつつ、思ったことを奔放に書いてみようと思います。(ちょっとだけ触れておくと、加納さんの朝会ファシリテータのお話とか、nsgcさんのアジャイル導入のお話は、手探り感が身近に感じられて好きでした)
(以下、思い込みが激しい文章なので、不愉快な点があったら読むのをやめていただけるとありがたいです)

オブラブに参加するモチベーション

学生でかつ遠くから参加したことを伝えるとみなさんに驚かれました。学生は無料だったのにあまり参加者はいらっしゃらなかったのでしょうか。なぜオブラブかというと、こういうところに学生ってあまりいなさそうだなあっていうあまのじゃくな気分のせいかもしれません。技術系のイベントだとプログラミングがすごいできる学生とかもいそうだけど、ギークとかそういうのは個人的に怖いですというか、技術にそこまで情熱がありません。でもデキナイっていうわけでもないし、IT業界以外ではたらく自分なんて想像できないので、いわゆるSIerみたいな、ふつうのIT企業、仕事に、ばくぜんと興味があります。じゃあそういうもの、たとえば受託開発ってどういう仕事なの、どんなひとが業界で活躍しているの、ということを知りたいとしたら、何をしたらいいんでしょうか。そういうイベント、コミュニティってあんまり見つからない、見つかりにくい。ギークじゃない技術者の集まりにいきたい(もちろんギーク並の技術力はあるにこしたことないけど)。となると僕はオブラブしか知らないのですね。
IT業界において技術力を発揮するクリエイティブで楽しい仕事=ベンチャー、ウェブ、フリーあるいは研究開発みたいなイメージというのがたぶんあって、SE、SIer、受託開発、プロマネなどの言葉は、ブラックとか(技術的に)つまらないというイメージと絡んで就活生のあたまのなかに入ってしまっている、たぶん。そんなわけあるの? ひとがほしいものつくってあげて、というかいっしょにつくって、よろこんでもらえる仕事が、やりがないがないわけないじゃない? という無根拠な希望、期待があって、こういう業界に興味をもっています。

ふつうの就活って?

ふつうの就活をしたくないんです、という雑談をした。ふつうの就活というのは、持ち駒、第一志望群、滑り止め、などの高度な概念を駆使して戦略を立てたり、乗車率300%で駆け込み乗車はおやめくださいなノリで繰り広げられる説明会の椅子とりゲームに参加する、そういう就活。つまりふつうの就活というか異常な就活だけど、これが世間一般の就活という意味ではふつうの就活だ。って、僕はまともに就活したことないから、これはイメージでしかないけれど。
でも、僕はふつうの就活がしたい。自分にとってのふつうっていう意味で、自然な就活とよぶべきなのかも。好きな会社にのみエントリーして、好きな会社には好きな社員がいて、直観とか勘で選んでもいいじゃん、というノリでやれる就活。これはよくないことだろうけれど、企業研究、業界研究なんていまやって、それが僕の10年後の幸福を大きく左右するというのは想像できない。将来のことなんて実際にはたらきながら考える、むしろ、そうしないとわからないのがふつう、じゃないの。だからこそ、将来を考えられる会社にいくことを最優先すべきで、そんないい会社っていうのは直観でわかるでしょ。もちろん直観を検査するプロセスは必要だし、その手段はいわゆる会社説明会かもしれないし、オブラブみたいなコミュニティあるいはイベントかもしれない。それで確かめて間違いがなければ決めればよい。

非コミュにとってのコミュニティとイベント

イベント後のタイムラインで、今回のオブラブの内輪感について意見が交わされていた。僕はというと、お知り合いのかたがいらっしゃったおかげでなんとか有意義なコミュニケーションを果たせたと思う。でも、もし知り合いがいなかったとしたら、まあべつにだれとも話せないわけじゃなくて、自分から発表者とかに質問しにいけばいいんだけど、しかし、あまり共感されてもしょうがないけど、非コミュにとってそういうのはとんでもないことです。(このへんは主張が矛盾するんだけど)こういうビジネスではない主体的なイベントっていうのは、フォーマルなコミュニケーション(業務)と、インフォーマルなコミュニケーション(おしゃべり)のあいだくらいにあると思う。つまり非コミュのためにある。業務では文脈外の意見交換なんてしないし、非コミュにとっておしゃべりというプロトコル不明のコミュニケーションは困難すぎる。だから「発表を聞く」ところから「発表者に質問する」という形式的なコミュニケーションが用意される、こういうイベントは非コミュにとって貴重な場だし、もっと勝手をいわせてもらえれば、今回僕が知り合いに助けてもらったように、群れからはぐれた羊のような非コミュを救ってあげる仕組みがあるのが理想であるという意味で、内輪感という問題を解決すべきなのかなと思う。じゃあ具体的にっていうとわからん。とりあえずハッシュタグ使ってつぶやいていると、アカウント名くらいはちょっとはひとのあたまに残るみたいなので、なんかそういうひと(僕みたいにおしゃべりに先だってネットで自分勝手に発言するしかないひと)がコミュニケーションのきっかけを増やせるようにできればいいのかなあ。
おもしろかったか、つまらなかったか、でいえば、僕は今回のオブラブ、あんなに感動したアレグザンダー祭りにも劣らないほどおもしろいと感じました。いまさらですがスタッフのみなさん、発表者のみなさんに敬意を表します。ありがとうございました、今後もよろしくお願いします。