栄養について

栄養という概念がある、定義は知らない。おそらく小学生のころ、家庭科や、教科に限らない食育とよばれる試みによって、われわれは栄養概念についての知識を自然と身につけている、と期待する権利はだれにでもある。主な栄養は三種類、または五種類に分類できる。重量あたりの熱量という観点からは、4kcal/g栄養、9kcal/g栄養、計算外栄養の三種類に分類できる。これは実用性を考慮した僕の即席の分類に過ぎない。
コンビニ弁当にはよく熱量が書かれている。三種類の栄養の量については書かれていないことが多いように思う。一般に、三種類の栄養の量よりも、熱量のほうが関心が強いという結果であると推察する。個人的体感において、熱量という情報は、三種類の栄養の重量という情報の一割程度の意味内容しか感じない。
栄養というと、ばくぜんと何を想像するだろうか。たとえば野菜を想像する。そういうものだと思っていた。いま僕は、たんぱく質という概念を想像する。三種類の栄養の総重量のうち、たんぱく質の重要の比がどのらくいかというのが、僕にとっておおざっぱな「栄養のよさ」に当たる。これは個人的な好き嫌いに依っている(僕がたんぱく質を好きという意味ではない)。