地下アイドルのライブに行くやり方:「ライブハウスに行く」編

地下アイドルのライブに行くのは難しいです。なので地下アイドルのライブに行くときの「困ったり動揺したりしないための準備の仕方や気持ちの持ち方」を書いていきます。
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今回は「ライブハウスに行く」やり方を書きます。前提として、行きたいライブが決まっているとします(イベント情報の探し方、予約の仕方は書きません)。また、ひとつのイベントにたくさんのアイドルが出演するいわゆる「対バンライブ」「フェス」「ブッキングライブ」で、かつ当日券がほぼ確実にあるくらいの(有名アイドルが出ない)イベントを想定しています。
この文章は地下アイドルオタク初心者が自分の書きたいことを書いている文章なので、間違いや不親切なところが多いかもしれません。地下アイドルオタク初心者の立場から地下アイドル現場への「不安」にフォーカスして書いているので、同じような不安を抱えたかたの助けになればうれしいです。

ステップ1. 行くところがライブハウスなのかどうか考える

地下アイドルのライブ会場はライブハウスであることが多いですが、ライブハウスじゃないこともあります。
イベント情報を見て会場の名前を確認します。
ライブハウスじゃない場合のパターンを挙げます。
ショッピングモールの名前だったり「駅前」とか「公園」とか「野外ステージ」とかが名前に入ってる場合はライブハウスではないです。ショッピングモールの中とか野外の会場です。
「ホール」とか「会館」とか名前に入ってるときはライブハウスじゃないです。ホールって感じの会場や、会館って感じの会場になります。ピアノの発表会のイメージです。
秋葉原とかで電器屋さんの名前とか「SHOP」とか「カフェ」とか名前に入ってるときもライブハウスじゃない気がします。ビルの中の一部のフロアにステージをぶち込みましたみたいな会場な気がします。ある意味、地下ライブハウスよりも地下っぽい気もします。
「スタジオ」とか「イベントスペース」とかも建物の中にぶち込んだ系かもしれないけど、フロアが独立したりしているとだいぶライブ会場っぽくてほとんどライブハウスのような気もします。「劇場」とかもだいぶライブハウスっぽい感じがします。
ライブハウスである場合のパターンを挙げます。
ライブハウスは地名+気取った英単語をくっつけた名前であることが多いです。そもそも地名がライブハウスの名前に含まれているのか、地名とライブハウスの名前を組み合わせてそう表記されているのかわからないのですが、「渋谷○○」とか「×× SHINJUKU」とか書いてあったらライブハウス率が高いです。
ライブハウスであることに確信をもちたい場合は会場の名前でググります。
黒っぽいデザインのサイトにバンドのライブの告知とかが書いてあったらライブハウスっぽいです。フロアの地図や写真を見てなんかかっこよさそうならライブハウスです。

ステップ2. ライブハウスとは何かを想像する

ライブハウスに行く前にライブハウスとは何かを想像します。このステップは非常に重要で、なぜならライブハウスというのはアイドルオタクに似つかわしくないいままで行ったことのない怖いところでそのまま行くと気が小さくなってしまうからです。
ライブハウスとは何かを詳しく知る必要はないと思います。見たくないところは見ないふりをして、あんまり気にしないようにしましょう。ステージの上のアイドルさえ見えれば大丈夫ですね。つまりライブハウスにはステージがあります。フロアに、ステージがある。これが一番大事な想像です。フロアとは、ステージがあるところのことです。ライブハウスでのライブはだいたいフロアの好きな場所に立って観ることになります。
ライブハウスは薄暗い感じがします。ライブが始まるともっと暗くなります。これはアイドルオタクの足下を暗くして転ばせたいわけではなくて、照明とかでかっこいい演出をしてライブを楽しくさせるためのものなので、暗いのが怖いのは仕方ない、しかしアイドルも大人の従業員もみんながアイドルオタクを楽しい気持ちにさせてようとしてくれている、という事情をおもんぱかって受け入れましょう。
ライブハウスの従業員は見た目が怖そうかも知れませんがふつうに仕事をしているはずなのでちょっと怖そうなコンビニ店員くらいの気持ちで接すれば大丈夫です。中にはアイドルオタクが嫌いな従業員もいるかもしれません。しかし仕事はしてくれるはずです。
ライブハウスは照明もかっこいいし音も迫力があります。ライブハウスに入ると、なんでこんな怖いところにいるんだろう、何かの間違いじゃないか、はやく帰りたい、という気分になります。しかしアイドルのライブを楽しむ場所としてライブハウスは悪くない場所です。アイドルのライブが始まるまでの我慢です。
アイドルもステージの裏や楽屋で、小心者のアイドルオタクと同じくらい緊張しているかもしれないし、それ以上にアイドルオタクを楽しませようという気持ちに満ちあふれています。そんなアイドルたちの気持ちを無駄にしないためにも、いまはまだ帰るときではないです。
まとめると、ライブハウスは怖いところですが、アイドルのライブを楽しむ場所として優れていて、怯える気持ちを我慢してでも行く価値はあると思います。

ステップ3. ライブハウスへの行き方を調べる

(1)グーグルマップを使えるモバイル端末、(2)(1)に相当するモバイル端末、(3)優れた地理感覚のどれかを用意してください。以下は(1)がある場合を前提にします。
ステップ1でライブハウスの名前をググった場合は、そのまま「アクセス」とか書いてあるページを見ましょう。だいたいの行き方はわかるかもしれませんが、ライブハウスはわかりにくい場所にあったりするので、これだけでは厳しいかもしれないです。
ライブハウスの名前でグーグルマップでも検索してブックマークしておきましょう。ライブハウスの名前でヒットしない場合は、ライブハウスのサイトに書いてある住所で検索してブックマークしましょう。
ライブハウス運営者、イベント主催者、アイドル、アイドルファンなどによってライブハウスへの行き方がブログ記事や動画で解説されている場合があります。もし見つかると参考になると思うので「(ライブハウスの名前) 行き方」とかでググってみてすぐ見つかったら参考にしましょう。
ライブハウスの名前と場所、あと会場の階数を調べておきましょう。地下じゃないこともあります。たとえば「B2」と書いてあったら地下2階のことで、それっぽい入り口の近くにある階段をずかずか降りるか、エレベーターでB2を押すことでたどり着けます。エレベータが行きたいフロアに行かないやつだったら階段を使いましょう。

ステップ4. ライブハウスに行く

ライブハウス最寄りの駅に行きます。ライブハウスのサイトのアクセス方法、またはグーグルマップの道案内に書かれた駅に行きましょう。
ライブハウス最寄りの東京の駅は複雑性が高くうまく出口を出るのが難しいので、そのつもりでいましょう。出るべき出口の反対側に出てしまって駅の周りをぐるっと回ったり、とにかくどこかわからなくて地下や地上を行ったり来たりして、そもそも出口の看板が見当たらなくて途方に暮れる、などの場合を想定して時間に余裕をもって家をでましょう。うまく駅を出るための準備はとても難しいと思うので、うまく駅を出れないつもりで時間に余裕をもたせるアプローチが現実的だと思います。
駅からライブハウスに向かいます。基本的にはグーグルマップの案内に従えばいいのですが、歩道橋とかあったりして地図が意味不明に見えたりするので、やっぱり間違えてもいいように時間に余裕を持たせましょう。
ライブハウスはいかがわしい繁華街にあることがあります。怖いひとがいたり、怖いひとが声をかけてくるかもしれません。サファリパークの中をバスで走っているような気持ちで通り抜けましょう。無視することの精神的負担のほうが大きい場合は「急いでます」とか「もう帰ります」とかセリフを用意しておいてつぶやきましょう。現実は同じ言葉を繰り返しても投稿制限はかからないです。
ライブハウスがあるところにはライブハウスの名前が入った看板がありますが、目立たないかもしれないので、あるはずという気持ちで周りを見て歩きましょう。
ライブハウスが見つかったらステップ3で調べた階数に行きます。エレベータがあればエレベータを、なければ階段で行きましょう。
エレベータから出るか、階段を降りるか上ったらそこでもうライブハウスに入ったつもりになってよいです。

ステップ5. 受付に行く

受付は「開場」の時間からできます。開場が始まるくらいの時間に着くようにライブ開場に向かうのがとりあえずいいと思いますが、「開演」時間よりあとでもべつに怒られないです。
ライブハウスに入ったら受付に行きます。
ここでは予約をしていない場合のふるまい方を書きます。(基本的に予約はしたほうがいろいろいいです)
受付は、ライブハウスの入った比較的近いところにあって、テーブルに紙とかお金が入ったケースとかが置いてあって、ひとが立っていたり座っていたりしています。もし自信がないときは「受付ここですか」とか聞きましょう。いいひとだったら向こうから声をかけてくださるかもしれません。
予約はしていないので「予約してないのですが」と聞きます。これは「当日券はありますか」という意味であり、だいたい当日券はあるはずなので、「当日券価格(だいたい予約価格の+500円)でチケットを買います」という意味でもあります。チケットの料金を言われるので払います。料金はチケット代にドリンク代(だいたい500円か600円、場合によっては2ドリンク分)を併せた金額となります。
お目当ての出演者を聞かれるかもしれません。これもどういうことかと戸惑いますが、今回は予約について書くのはめんどくさいので、いったん忘れます。お目当てがあるならそれを言ってみましょう(この場合その出演者にメリットがあるかは知らないですが)。ほんとに何も知らないイベントだったり、好きなアイドルの名前を言うのが恥ずかしい場合は「とくにないんですが……」でいいと思います。
料金を払ったらなんかいろいろもらいます。何をもらうかは場合によります。
チケット(ないときもある):いわゆるチケットです。再入場可のイベントなら再入場に必要になると思います。日記帳に貼って思い出の記録にしたり使えますが、チケットがもらえない場合もあります。
ドリンクチケット(ないときもある):ドリンクを引き替えるためのチケットです。ドリンクについては今回は書きません(めんどry)。おはじき的な小物であったり、ギターピックとか、あとはふつうに紙だったりします。ドリンクチケットがなくて、冷蔵庫から1つ選んでくださいみたいな場合もあります。
フライヤー(ないときもある):いわゆるチラシ、ビラです。いつもフライヤーと呼ばれます。出演者のフライヤーであったり、出演者じゃないフライヤーもあります。

ステップ6. フロアに行ってライブが始まるのを待つ

受付を済ませたらフロアに入ります。
ドリンクをもらう場所とか、トイレとかを探しておきましょう。わからなかったら受付のひとに聞きましょう。
フロアのどこにどうやって居ればいいのかとか、荷物をどうするかとか、ライブが始まるまでの緊張とどう向き合うかとか、ここから先も地下アイドルオタク初心者には困難の連続ですが、とりあえずライブハウスの中に入ることができたので今回はここまでにします。