YouTubeで動画を観ているとたまにガタッとずれるように感じる現象と、そもそも最初から動画の端が見切れていたこと

まとめると、YouTubeの動画プレーヤのサイズはスクロールバーに起因するよくない挙動がある(FirefoxChromeで確認)ので、ユーザースタイルシートでスクロールバーをはじめから表示するようにすることで、ましになりました。

html {
    overflow-y: scroll;
}


経緯です。
YouTubeで動画をキリのよいサイズで表示できるようにブラウザの横幅を調整しようとしていて発見したのですが、どうも動画のサイズを決めるという基本的なところであまり望ましくない挙動をしているような気がします。
プレーヤ上で右クリックして「詳細統計情報」を押すとブラウザ上の表示動画サイズがわかります。「Viewport」ですね。これをたとえば横1280pxになるように、ブラウザのウインドウの横幅を変えて調整します。そうしてまた同じ動画のページを再読みすると、先ほど調整した1280pxと一致しない数字になります。自分の環境では17pxズレます。これは通常のプレーヤでもシアターモードでも同じです。
このズレは、動画の解像度を変更したり、一度ブラウザの横幅を変更(して戻す)することによって解消されます。どうもおかしいなと思って見てみると、ページを読み込んだ直後のプレーヤでは、動画の右端や下の端が見切れています。ということは、本来見えているはずの領域が見えないまま動画を観ていたのか……とショックでもありました。動画サイトなのに。
もうちょっと細かく見てみると、「ページを読み込んだ直後」の状態で見切れているというのは不正確で、以下のような流れをたどります。ページを開く→プレーヤが読み込まれる→プレーヤ以外の概要欄、動画一覧などが読み込まれる→プレーヤのサイズが変更される。この最後のところで「見切れ」が生じる瞬間を目撃できます。そのあと解像度やブラウザの横幅を変更すると、本来の動画サイズに再調整されます。もはや何が「本来」かわかりませんが。
これはよく検証したわけではないですが、おそらく、ページ読み込み直後はスクロールバーがない状態でプレーヤのサイズが決定され、次にプレーヤ以外の部分が読み込まれてスクロールバーが出て、その変更に合わせてプレーヤのサイズが変更される、という流れだと思います。このプレーヤのサイズの変更に合わせて、動画そのもののサイズも変更されるべきですが、それが行われていない、という状況ではないかと思いました。
対策としてはシンプルで、YouTubeに対して以下のようにユーザースタイルシートでスクロールバーを強制的に出すようにしました。

html {
    overflow-y: scroll;
}

これでもページ読み込みからしばらくはガタガタとした動きが続きますが、プレーヤのサイズと動画のサイズに関しては、一貫してあるべきサイズが保たれるようになったと思います。
YouTubeでプレーヤ以外の読み込みが後回しになる挙動は、わりと最近そうなったような気がします。それ以前にも同じことがあったのかどうかはわかりません。(こういうの最近よくありますが、タブをバックグラウンドで開くことが多い身からすると、タブを切り替えた時点ですべてのレンダリングが終わっていてほしいので、あまりこの仕様は好きではないです)(あとで確かめて驚いたのですが、IEだと以前と同じ挙動なのでこの問題は発生しないです。Edgeだとさらに挙動が違っていて、しかしこの問題は生じないような気配を感じましたが、もういいです)
この件に関係しているかはわからないのですが、以前よりYouTubeを観ているとたまに動画がガタッとずれる感覚がありました。おそらく解像度が自動変更されるタイミングだと思います。そのときは「解像度が変わって画質が変わってズレたように感じてしまうのか、あるいは解像度によってエンコードの仕様が異なって余白(黒帯)みたいなものが生じてしまうのだろうか」と想像していたのですが、もしかしたらこの件との関係かもしれません。
「たまにガタッとずれるように感じる」とかは言語化というか言葉化しにくくて検索しにくいので、この件について検索によって調査や検証をするつもりはないですが、だからこそ書くだけ書いておこうかというところです。