計算機科学忍法
落合陽一さんの動画をいろいろ観ていた。対談やゲストトークも多いけど、ひとりでしゃべっているのが一番しっくりくる。
大学1年生向けなので情報密度が適度(当人比)な感じがします。
まず思うのがメディアアーティストという肩書のうさんのくさみでハイパーなクリエイターを感じる。しかしアーティストをこう位置づけていて脱臭される。リサーチで知識をつくってプロトタイプで実証してマーケットで金にするサイクルを回すひと。アート/デザイン/サイエンス/エンジニアリングの4つのうち2つやるとよくわかる、というのがよくて、2つと言うのが絶妙。
一番濃縮されている感じがする。「蚕って一台が一匹ヘッドが付いてる3Dプリンタなので」(発言ママ)みたいな人工物の語彙を自然物に輸出するセンスが笑える。
5年前の修士論文レベルの技術を中学生がネットでソースを拾って3日で実装する、だから学びの変化が必要、というのはすごい気づき。
田原総一朗&堀江貴文の「スマホで“朝生”」 | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
「『(AIは)道具』って議論をするからだめなんですよ」という発言がとても印象的で、そこから繰り広げられる愉快なディスコミニケーションショー。
ディスコミュショーの口直しに最適。これみて思うのは、研究者スキルが突き抜けていることは落合さんのキャラクター的に違和感ないのだけれど、意外と大学の先生スキルも発揮するところが微笑ましい。
30分くらいからの「Slackいいですよ」から始まる組織マネジメントの世界観がおもしろい。
NewsPicks - WEEKLY OCHIAI
プレミアム会員の無料期間で観れる。一番最近のサムネ群のがダイナミックでおもしろい。
これちょっとおもしろくて、落合さんがすごく素朴にSAOを語っているのがおもしろい。
フィクションによって自分の世界観をかたちづくる想像力が規定されることはあるよなあというか、その輪郭が明確になる感じというのがある。たとえばダイバーシティ大事っていう方向性に賛同しつつ、多様性を押しつけるのは多様的ではないっていう歩きづらさにおいて、ではどのようにあればよいのか?って生成された悩みなんかは、あるシーンのそれ感やこれ感を切り取って蓋したりできる。はじめちゃん(ガッチャマンクラウズ)のこのセリフが好きで、それ感。この「形」はコラージュの文脈(第2話)。
はじめちゃん「いいんすよ、みんな形違うんすから。はー、世界もこうなるといいなあ。なんかこう、ぶわーって、いろんなものが集まって、でもみんなニコニコ〜、ってなればいいのになあ」
— きをふし (@kiwofusi) 2016年12月22日
それ感っていうのは、これが言語化されたものだから、どこか外に向かってそれとなるのかなあと思う。でもこの鍵括弧の内側は確かにそれ的なものへの指示でしかないんだけれど、鍵括弧の左にいるはじめちゃんという生き様や仕草はこれといえるものなんだよなあ。
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