ならば、わたしのあるべきところは

インターネットのない生活なんて考えられない。もちろん、そのせいで時間を浪費することはある。だからといって、「ネット断ち」なんていうものは考えたくもない。どこに行くにも、ネットにつながりたい。ウェアラブルとかユビキタスにはあまり興味がない。「家」に戻ったとき、その日を終えるためにネットがなくてはならない。そういうレベルで「どんなときでも」ネットにつながりたい。
それは貧しいことなのか。「せっかくなんだから」といって非日常に拘束を重ねることのほうが貧しく思う。それを日常と錯覚し、ロマンの限りを尽くしたいというのなら、その価値観は否定しない。僕に言わせれば、どんな非日常においてもネットという日常が僕の世界を繋ぎとめることのほうがよほどのロマンである。
リアルなもの、ナチュラルなものに対する価値を特別視することは納得できる。それを根拠に、ヴァーチャルな、パーソナルな価値を否定される道理はない。大地と大空には固有の価値があり、同様に、大地と大空の絵にも固有の価値がある。比較するのは結構だ。しかし、選択を前提とすることは偏った視点と認めよ。
わたしのこころはいつもここにある。わたしとともにある。



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