2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

感想がないという感性

感想文を書けないことがある。どんなときでも感想文を書けないのならば、感想文を書く機能を習得できていないのが原因だと思う。そうでないのなら、感想文を書けないことには意味があるのではないか。 感想文を書きなさい。どうやって書けばいいんですか。自…

本を買う/借りる

買う:本を所有する。 借りる:本を制約つきで手にする。制約1:有期である。制約2:本を破損させない。手放しコストは貸し主が負担する。 説「本を買うとお金を払ったプレッシャーがあるから読める。ゆえに本は買え」。前提:本は読むべきである。 逆前提:…

図解

「表現」って過程のためにも結果のためにも使われる。ここに算数の解答用紙があるとする。いままさに消しゴムで消されようとしている「間違っていた途中式」は過程としての表現だ。のちほど赤ペンでなんらかのしるしをつけられる「残された途中式と答え」は…

物語と質的モデリング

性懲りもなくAKB0048の話をするんだけど、教科書としてのAKB0048は自分的になかなかの名文で、自分にとってのAKB0048のおもしろさ、なぜ自分はこんなにもAKB0048を魅力に感じるのか、ということを、自分の趣味の則して端的に解説している。つまり、物語をみ…

公理論とモデル

公理論とモデルという区別を読んだ。あらかじめ区別されるというより、評価のされかたによるあらわれ、のような気もする。 公理論:理論を静的・論理的にみたときのあらわれ。演繹したときの整合性で評価される。 モデル:理論を動的・時間的にみたときのあ…

妄想倫理

思想(精神活動)の自由:実証不可能なことがらに他者が正しくはたらきかけることはできないという原理から自動的に導かれる権利だと思う。 表現の自由:人間らしさすなわち知性と密接に関係する表現という行為をむやみに妨げてはいけないという規範意識から…

おもしろ倫理

コンテンツが不徳なアプローチでつくられていることが不愉快で「不倫だ」と感じた。そのコンテンツを楽しみたい事情があるので忍耐していると、不徳センスが鈍って楽しくなってきて、それは目論見であると同時に、意図した敗北だった。そのセンスで考え直す…

人文学の未来をつくる

溶解する<大学>作者: 日本記号学会出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2006/05/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る偉い先生たちの「不安」が読める不思議な本だった。だからこんな日記を書いて「応援」したくなったのかもしれ…

相対主義

相対主義の反対は何か。 相対主義は何か。代表的にいえば「AはBよりもよい、ということは言わない」と言うことだと思う。この反対というと「AはBよりもよい」だ。この「よりも」が「相対主義の反対」に欠かせないとするなら、「相対主義の反対」を「絶対主義…

言葉遣いの機能

ギャル語:リアクションを形骸化する(会話内容から独立させる)。会話をアゲる。 ブロント語:表現を冗長化する。なんでもない主張を美しい音韻に乗せられる。 淫夢ネタ:表現の端的さによる無愛想さをむしろ開き直って和らげる。

たとえ

たとえば:前述の例を出す。この例を抽象化または集合化すると、前述の主張に合う。 喩える:前述を似ているものごとに言い換える。両者は一面的・連想的に関わる。 「たとえば?」と聞かれて「喩え」を出すと変な感じ。「たとえば、」に喩えを続けるのはあ…

構築的

発見や知識は構築的であると想像している。人間は無限のつじつま合わせ能力をもっている。きれいなつじつまが発見や知識である。すべてにつじつまを合わせうると考えると、例外や特殊という言葉が、ひねくれて聞こえる。例外を包括するつじつまが、特殊を通…

気分制御のための言葉繰りに対する嫌悪

「社員にはネガティブな言葉を遣わせないようにしています」というようなアレに、うわっ、うわ……、うわあ、みたいに思ってしまうのはなぜかを反省する。 ネガティブな気分やネガティブな言葉には風情があるから 気分の制御は仕事上の都合に左右されてはいけ…

生きる意味

生きる意味を考える。そのだいたいは動物として生きることで満たされると感じる。精神の満足が生きる意味の本質であると考えることもできるが、その考えは精神活動に没入して出てくるものだし、精神活動に没入できるという必然的な動物的安定を考えると、重…

勝ち組

勝ち組という言葉について、徹底に自分の感覚で考える。 勝ち組:表現のチャンネルを2つ以上もつひと という感覚がある。たとえば、 絵としゃべり 文章とプログラミング 工作とダンス 料理と音楽 映像とジャグリング チャンネルという言葉の意味範囲があいま…

経験的

文系のひとが経験的という言葉を遣うことがある。これの自分なりの印象を書いてみる。文系のひとは「本当のこと」を知りたい。そのためにいろいろな「考えごと」をする。でもどれが「本当のこと」かわからない。けれど「本当のことかわからない」という「考…

入れたら出てくると楽しくてまた入れると楽しいのでは

ことさらに学ぶとか、ことさらにつくるとか、目的論的に、つくるために学ぶとか、学ぶためにつくるとか、そういう一体化とか、サイクルとか、そういうものをことさらにこころがけるのは有意義かもしれないけれど、目的論が手段に対する努力を呼び起こしてし…

境界づけ

境界づける。 境界:A/非A、A/B 例:できる/できない できるとできないの境界を限界という。俗に:できないと思っていたことができることを、限界を超えるという。飲酒に対する耐性を経験的に実証することを限界を知るという(ばかげている)。 できるか…

虚/実−二元論

問題:AKB0048に我々に会いに来るか? 虚/実−変換論:2次元AKB0048は2.5次元NO NAMEを媒介して3次元我々に会いに来る。 虚/実−平行論:AKB0048はおらず、我々に会いに来ない。 虚/実−超越論:AKB0048は超越世界を媒介して我々に会いに来るがそれは不可知…

勉強の気分問題

まちがいや見落としを指摘されると勉強が早く終わる。指摘がヘタだとさらに高等な勉強という目標においては早く終わることにはならない。どこまで高等にするのかというのは初めからはわからないので、最適指摘案配をあらかじめ決めることはできない。 自分で…

疑似恋愛の非対称性

なぜ「DD」が非難の対象となりうるか。築くべき関係が疑似恋愛であるからだ、という答えが浮かぶ。 「一押しでないこと」「単推しでないこと」がその対象を傷つけるという事態を想像する。「推し変」や「DD」はその事態を引き起こす。 恋愛はふつう排他的な…