2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

図書館に尽きないのは良書ではなく、ひとを育てる営みだ。

僕は図書館に行くたびに五冊借りていますが、毎度毎度「これらは最高の五冊だ」と満足しています。最高の五冊ばかり選んでいるとつまらない本が残りそうです。実際、最高の五冊を選んだその日は、図書館に積まれたほかの本たちにさほど魅力を感じなくなりま…

集約された情報は眺めることでしか価値を得られない

図書館の利用者にとって情報の価値とはどういうことか。本を読むことだ。目的は本の意味内容であり、実際に読まなければ情報としての価値はゼロに留まったままだ。では、図書館における情報の価値とは何か。すべての本を読めるはずはないから、目的が本の意…

「おもしろくない」という批判ほど弱いものはない

鍵本聡『理系志望のための高校生活ガイド』p.184 覚えられないもっとも大きな原因は、第一に「メリハリをつけずに覚えようとしている」ことにある。流れもわからずにすべてのキーワードを同じ重みで覚えていくのは無謀だ。社会の暗記に苦しんでいる多くの理…

記号の積み木がお菓子の家に化けるとき

全統センタープレテストを受けました。 評論はいわゆる芸術論に分類されるものが出ました。 芸術論は苦手です。与え手に回ったことがないからです。やりやすいのは言語論です。すでに考え、名づけています。 言葉の遣い回しが不自然だ。けれど厳粛な感じはす…

鍵本聡『理系志望のための高校生活ガイド』

鍵本聡『理系志望のための高校生活ガイド』p.92 でも「受験テクニック」は学問の本質からはずれるから、そういうものは知らなくてもいいのではないか、という第3の疑問にお答えしよう。受験テクニックはりっぱに学問として成立する。「テクニック」というぐ…

良い文章は、良く書かれたのでなく、良く読まれるから

僕というひとに興味をもっているひとはいましょう。ありがたいのですけれど不思議である。いつ、なにから、どのようにか。ところで、読み手の気持ちを「役立つ」から「あれ、大好き!」へといざなうことは(おとなの小論文教室、2000-11-15)、ウェブにおい…

にゃんにゃごに

久しぶりに図書館へ行って本を借りました。「先生」と言うのは、「自分のこういう記事にこういう言及をした人がこういう本をこういうふうに読んでいる」という情報ですという名句を気に入っています(圏外からのひとこと「三つ子の魂が不惑を越える」(2004-1…

考えるか、書き留めるか、それが問題だ(1)

ノートを取ることは大事だが、それ自体が目的になってはいけない、とよく聞く。いまや真摯に受験と向き合う級友たちはそれをよく心得ているようで、話を聞くべきとき、また考えて理解すべきときを分別(ふんべつ)して授業に臨んでいる。僕も理屈の上では理…

文章を書くときに「これから」を見通す余裕などない

ウェブ日記の書き方についてはよく語られる。読み手を想定するという話がそのひとつだ。3人とか四人とかのアレである。僕はそういう読み手に応じて読まれ方の変わる多重的な文章、すなわちザンノヒトの言ういい文章でしょうか、そういうのは書けない。読み…

月の鮮やかな夜空にただひとつ大きな星の「ある」ことに気づき、星の「ない」ことを思い出した

日増しに夜が長くなる。風は冷たく肌を刺す。夏か冬のどちらが好きかという問いをよく聞くが、どちらにも良いところと嫌いなところがあり一様に答えられるはずがないと考えていた。しかし僕はこの風を好きだ。「AはBを好きだ」というのは文法的に正しそう…

絶望の世界、女子高生毒殺未遂事件

「絶望の世界」はKourick SuBlog (2005-08-24)で知りました。 「絶望の世界」ミラー完全版 絶望の世界リンク集 絶望の世界 第2週(ミステリー@2ch掲示板) 女子高生毒殺未遂事件は朝のニュースで知りました。 glmugnshu - グルムグンシュ -まとめスタイルが…

学ぶほど考えなくなる

文章が消えた。Alt+Zでページを閉じるように設定した自分を呪った。テキストエディタでなく、くそみたいなはてなの投稿ページで文章を書いた自分を呪った。書き直そうにも絶望あるのみ。だれか僕の代わりに書いてください。 複雑な数式をたったひとつの文字…

本当にわたしが信じたいことを確かめる

わたしには疑いがある。信じたいと望んでいるのに、でも、だって、どうして、とあいまいな疑念がわきあがり、信じたいことを信じれずにいる。ならば、文章に書けばよいのだ。言葉にすることで考えていることがよくわかり、確かな気持ちで信じられるようにな…

ほかとは一線を画したニュースサイト

ニュースサイトの運営者どもは毎日毎日あほかというほどに情報を扱いこなしている。でも昔のことは覚えていない。「紹介したすべての記事(内容)を覚えている」ニュースサイト(というか運営者)は独創的である。形に表れないから意味がない? 形だけあって…

なんかすごそうな大学

(筑波大学中退(出身)の精神障害の集まるスレ>>115)筑波大は勉強基地外、恋愛中毒者、自殺企図者が集う学園都市。引篭もって同棲しながら、研究に没頭する為にある大学だ。学歴を得る為に行く大学ではない!

ウェブなんてつまんねえやと思ってみても

ちかごろは教科書や参考書に目をむける機会が多く、また意識次第でそこから豊富な知恵(=関係ない考え事)を引き出せるものですから、ウェブなんてつまんねえや、と思っています。認知的不協和理論というやつでしょうか。実際つまんねえかもしれません。ほ…

それが大切な言葉なのはわかるよ

はてながいわゆるフォントいぢりしやすい仕様になっちゃいまして、あれよあれよ。 僕の趣味でしかなくてそこが難しいのですが、その文章はもともとすてきなのですから変にフォントをいぢらないでほしいの。ちゃんとわかるからさ。そこが大切だということはわ…

日常である

僕は一日に何度アンテナを開く。はてブを開く。アク解開く。クリック集計開く。info開く。愚痴溜め開く。怠惰開く。RSS開く。某スレ開く。オフライン表示でメッセ開く。のくせ読まない。書かない。電源を落とし部屋の明かりを消しトイレに行き風呂に入ること…

いやだ! 雷こわい!

みずから始めおのずと成るもの、たとえば日本庭園

芸術に終わりはありませんというのも変わりつづけることに価値が見出されているからでありまして、普遍を目指すのかは知りませんが歴史において普遍というものが疑わしい以上、だからこそ変わりつづけるのが定めでありましょうと思いまして、人間のいわゆる…

第01話

大学生になってはじめての夏休み。僕は実家に帰りぐうたらと暮らしていた。ここは田舎だが夏には海水浴客がたくさん来て賑わう。ばかやろうどもが毎年毎年、海を汚していくわけだが、まだ自然の美しさは残っている土地だろう。夜には虫の鳴き声がさまざまに…

「あなた」が「僕」に「いっしょ」などとおっしゃいますから

三年生になってから教科や文理が分かれたりで、毎月おこなわれる席替えの多いこと多いこと、毎日席替えしているのではと思うほどでございます。もう慣れました。多すぎる席替えに慣れるとは、なにか贅沢な気がしますので、資源がほどよく分配されて世界にお…

文章に書かれた思考はまさしく「わたし」であるか?

数学の授業が本格化してきまして、難関校の入試問題に取り組んでいる次第であります。先生曰く、確率は二次で一番難しい、いくらでも難しくできるとのことです。解説に耳を傾け黒板を凝視し理解しようと努めるのですが、次第にこれが確率の問題であるという…

はじめての、道のみちびくその先は、いままでどおり、新たな世界

駅が改築されているので新しくできた入り口からホームに行くのですが、いままでになかったはずの道をはじめて通る感覚は不思議なものです。ゲームで「一度クリアしたダンジョンに訪れたら新しい道ができていた」ということがありまして、それに近いかもしれ…