科学は役に立たない。僕のために役立つのではないから。

ウェブとマンガとゲームとラジオは魔物だ。魔物に取り囲まれる現代人は豊かである。
洗練された概念は、僕にとって、どうか、と考える。さまざまな事柄をセカイ系と称して悩むことがある。セカイ系という言葉がなければ、同じ悩みをいだくかどうか。またその悩みは、僕にとって、豊かなことか。現代人は素直に無意識というものを受け入れられると思う。これは僕にとって、豊かなことか。
「人文・社会科学は役に立つか」と問い「役に立つ。ひとを豊かにする」と答える。ここで重ねて立ち表れる問いが、これらである。
関係のないことだ、と暫定する。僕にとっての豊かさとは、ウェブとマンガとゲームとラジオである。人文・社会科学はひとの豊かさとは関係ない、と思う。しかし、
人文・社会科学は魔物だ。魔物に取り囲まれる現代人は豊かである。
と思う。これは「僕」と「現代人」が別人であることによろう。したがって、人文・社会科学はひとを豊かにする。要するに、科学にとって「僕」など取るに足らない。
ちなみに自然科学は、いうまでもなく役に立たない。豊かさのきわみであると思う。