埋めるブログ


未来を測らない。過去へ返らない。書いて捨てる。存在は現在のみ。個別リンクもアーカイブも不要だ。保存するに値する文章は記さない。過去はあるが、価値はない。つまり埋めるブログである。





深く考えない。いまあるだけの言葉を記す。そのうち補えるかもしれない。それを示す行間。適当さ。のちのち、ここは埋められるかもしれない。しかし、ここには埋めない。たかが、ここだから。埋めの余地を残した埋め流し。つまり埋めるブログである。




協調性、社会性、客観性……世間では常識を逸した存在は疎外される。ならばはじめから疎外された空間に垂れ流せば──埋めれば、よい。湧き出る非常識が、溢れきる前に。正常さを埋める異常さを、ここに埋める。つまり埋めるブログである。



つまり埋めるブログである。