こころの発現象

もっと触れたい。
こころの接触。
こころと接触。

尋ねればいいのに。
確かめればいいのに。
お礼すればいいのに。
のに。のに。のに。

でも、どうせ……?
それで距離は縮まるの。
それに意味は伴なうの。

そもそもに、
僕は何を望むの。
どこまでを、望むの。

ただ、いまだけは。

ひとこと交わして、接触。
したような、気になる。

立たないフラグ。
上がらないパラメータ。
ゲームではあるまいし。たぶん。

この接触に、
僕という必然性と、
あなたという必然性、
そして僕とあなたという、
必然性は、どこにもないのに。

記号の遣り取りで、何が。
気持ちを込めるという幻想。
どうか届け。きっと届かない。

恋とよぶにはあまりに情けなくて、
軽薄で優柔で無節操なこころ遊び。
こころを記号に込め、声にし、放つ。

記号→声

wヘ√レv〜wヘ√レv

紛れるノイズ。
この波に、どうか乗りきれ。
ひずみきったこの波に、どうか。