色鉛筆

某嬢の色鉛筆のたとえっていうのがすごくすてきに思えてくる。
でもそれぞれの色っていうのは単色なんじゃなくてつねにマーブリングとして漂っているような。あれっていう色がなくなって、これっていう色を得て、っていうか、気づいたらもはやべつのゲシュタルトっていう。
とにかくおれはそういう境界のあいまいさというのにひかれる性分なので。動機は悪いほうがいい。ハイカルチャとかサブカルチャとかアカデミックとかどうでもいい。どうでもよくないんだけど、むしろどうでもよくなったときにどうでもよくなくなる。
対流のように掻き乱される。定めがたいきっかけとなれの果て。無限に漂う分子のきまぐれ。