まわりに不満があるなら自分を変えろ、について

  • 自己の精神
  • 自身の状況(環境における現在位置)
  • 環境
  • 他者の精神

自己の精神とは価値観であり、その妥協は誇りに反する。できることなら自己の精神を変えたくはない。
ただし、「ひとがやらないことを自分でやる」という場合、誇りは守られ、かつ問題の端的な解決に至る。
環境に不満があっても、環境は強大で変えがたい。だから「まわりに――」という警句が生まれる。
しかし、環境を変えず、自分を変えなくても、単に自分がいる場所を変えれば、相対的にみて「まわりが変わる」ことになる。ひとづきあいというミクロな調整もあれば、退学や転職といった大きな変化も考えられる。
しかし、相対的な環境の変化もままならないことがある。不可能、というよりは、そこで生じるリスクに堪えきれないことが多い。その場合、変えたくない自己の精神、変えられない自身の状況、変えることが難しい環境のなかで、精神が不協和するか、または結局、価値観を妥協させてしまうしかない。