16時27分に見違えるように暗い

洗濯機のタイマーをセットして炊飯器もタイマーをセットする。洗濯機は6時間か9時間しか選べないので、起きてごはんを食べ終わるくらいの時間を想定して9時間にする。ごはんは、起きて皿を洗って簡単な調理ができるくらいの時間を想定する。8時間は眠れるようにしたい。一時の快楽ともよべないのに、寝るまえにパンを食べる。
髪が短いと寝癖がつきやすい。上を向いて寝ていると妙なことになる。起きるべき時間であるかを気遣わず、細々と横を向いて睡眠を継ぎ足す。毛布の上の布団が肩までかかっていないので寒い。肩まで上げればあたたかくなることを推論できないほどに起きているか寝ているかもわからない。しばらく寝る。
外は雨が降っているような気がする。洗濯物を干す。このまま48時間干しても乾かない。朝ご飯もとい昼ご飯を食べる。雨脚が強くなるので部屋にこもる。昼ご飯もといおやつご飯を食べる。
夕方または夜に買い物に行く。ジャージの中学生が下校している。校門で、傘をもっていない男子がそのまま帰るようで、教員が「濡れることを厭うな!」と彼を急かしていた。この世の出来事に思えなかった。僕の常識は驚くほど狭い。スーパーの駐輪場の屋根の下で女子が雨宿りしていた。声をかけて家まで送る妄想をした。