エンジニアの未来サミットをみて

エンジニアの未来サミットをustでみていました。簡単に感想を書きます。引用らしきものは自分なりの意訳・要約を経たものなのでご注意ください。

おまけ:パネラーのTwitterID一覧

見つかったかたのみ。敬称は省略させていただきました。
吉岡弘隆(@hyoshiok)、ひがやすを(@higayasuo)、谷口公一(@nipotan)、楠正憲(@masanork)
小飼弾(@dankogai)、閑歳孝子(@kansai_takako)、米林正明(@yone098)、山崎徳之、井上恭輔(@kyoro353)、高井直人、馮富久(@tomihisa)

生の情報を得られる機会が増えた

「みなさんは勉強会とブログ、ふたつの武器をもっている」(よしおかさん)、「ブログなどでいろんな業界で生の情報に触れられる」(くすのきさん)などの意見がありました。アウトプットし知名度を上げることの大切さもしきりに主張されていました。
地域についての議論も盛り上がりました。「シリコンバレーにはベンチャーしかない。東京には経済・文化・政治がある」(くすのきさん)という意見が印象深かったです。さいきんは地方でも勉強会が盛り上がっていて、いろんな分野のひとが集まるぶん横のつながりができやすいというメリットもあるようです(よしおかさん)。
全体として東京のメリットが強調される一方、海外や地方のもつ特色も語られていたのがよかったです。さいきんよくある日本の窮屈さみたいな話とは対照的な感じがしました。

エンジニアは技術力ありき

コミュニケーション能力の重要性が主張され、またそれ以上に、技術力の重要性が主張されていました。営業やコミュニケーションなどのスキルは、技術を基礎にして成り立つという意見が興味深かったです。

お金を考えることは他者との関わりを考えること

「お金の価値は他者との関わりから生まれる」「つくることは一人でもできるが、はたらくことは一人ではできない」(だんさん)という意見がありました。給料のことなんて考えたこともないのですが、意外と、というか、すごく重要なことなんだと気づきました。

エンジニアの自己実現はIT業界を変えるのか?

全体を通してエンジニア個人の視点に立った議論が多く、自分自身の将来を考えるうえでも親しみをもって聞くことができました。一方で、ここに集まるようなひとたち、技術に対して意欲的なひとは一部であり、日本のIT業界はまだまだ改善には遠いのではないか、という不安も感じます。
しかし、エンジニア個人がIT業界を変えるためのヒントも今回の議論から引き出せます。業界をよくするには経営者や技術者など、いろんなひとたちが歩み寄ることが必要です。エンジニア自身が、アウトプットを心がけたり、技術力をコミュニケーションに活かしたり、自分の仕事の価値を考えたりすることは、その一歩になります。
自分自身の仕事の価値を考えてほしい、というだんさんのメッセージが個人的に響きました。エンジニア、というか社会人の経験もない僕には難しい問いですが、今後いろんな仕事に取り組むうえで忘れないようにしたいです。技術だけでは価値のある仕事はできない、むしろ価値がわからない、というのが今回の教訓です。
エンジニアの自己実現はIT業界を変えるのか。仕事の価値を自分で理解し、またひとに理解してもらおうと心がけるなら、その可能性はあるでしょう。最後にエンジニアびいきな言い方をすれば、ひとに価値を理解してもらって、さらに動くものまでつくれたら、エンジニア最強ですよ。