二度は登れない。はじめに滑ればいい。

「書き上げた」は道半ば(学習パターン)と「三度の繰り返し」(シェファーディングのランゲージ(pdf))は似ている。いっていることはよくわかるのだけれど、実現するのがすごく難しい。「書き上がりかけ」を「書き上げた」にもっていくのも大変だ。いや、「かけ」のまま力尽きることもある。そのうえ「もう半分」あるいは「二度、三度」と続けることは、並大抵の根性では成し遂げがたい。
もうゴールしてもいいよね。そう思ってしまうのは時間がないから。だからこそ「ほぼ間違いなく、直ちに取り掛かる必要がある」(シェファーディングのランゲージ(pdf))。しかし後悔先に立たず。エントロピーは凌駕できない。書くことは時間との戦いだ。その戦いはもう始まっているか、もう負けているかもしれない。
ひとつ、ヒントを仮定してみる。「書き上げる」とき、他者の目を一切排除する。自分のためだけに書く。ひとに理解されてしまうほどあなたらしくない文章は、あなたの精神を反映していない。そんなものを書くから疲れるんだ。出てきたものをそのまま映せばいい。