男性漂流

筆者との対話のおかげもあるんだろうけれど、登場人物たちが自分のことを理解できていっているということに、なんか前向きさを感じる。そのひとなりに区切りがついたときに、自分から取材を申し出るっていうのもおもしろい。めんどくさくてどうでもいいやってなりがちだけど、自分わかろうとするのまあじつはお手軽な救いかもなあとかなんとか。

史上最強の哲学入門

史上最強の哲学入門 (SUN MAGAZINE MOOK)

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「神は保護されている」とかネタが受ける。

よかったのは「真理とは何か」じゃなくて「真理を追究するとはどういうことか」っていうところの物語をえがいているの、よかった。楽しく読めていいと思う。
西洋の歴史観と東洋の歴史観の違いの話おもしろかった。西洋は進歩を目指すから直線的ログ的。東洋は、歴史は繰り返される世界観だから、象徴的な出来事を取り上げて人間の本質をえがいた物語をつくりあげる。