働く人のための精神医学

理路整然かつエピソードもありつついい感じに書かれてる。障害、症状、病気を分類して説明していってる感じ。構成に慣れてきた。
第3章。パーソナリティ障害。10タイプあるけど、どのタイプでも不安が爆発すると境界性パーソナリティ障害(自己否定、自傷、見捨てられることへの不安)の状態になる。境界性の症状でも、ほかのタイプと併発しているパターン。シゾイド(独り。社交が喜びより苦痛になる)、回避性(失敗や傷つきを恐れてチャレンジしない)あたりは興味(?w)ある。対処法が、自分の立場と周りの立場の両方から書いてあるところが優しい。回避性の、強制するとプレッシャーになるから些細なことをどんどん褒める、とか。境界性、振り回されるのだけはダメ、冷静に道を示す、いいところを指摘する。
第4章。ストレス。ストレスを受けると食欲や消化器系の低下(ステロイドホルモンが放出されて「異物との戦い」をストップ)とかあるけど、これは血を骨や心臓に送って交感神経高めて危機を乗り越えるための生理。休んだらちゃんと元通り、でもストレス続くと脳とか影響出る。4タイプの障害。適応障害:ストレス耐性をつくるv.s.環境を変える。無理しないためには50〜60点で満足する思考法を身につけよと。PTSD、昔はトラウマを思い出させないほうがいいとされていたが、いまはそれについて表現するほうが効果があるとされているらしい。
第5章。うつ病うつ病躁うつ病は違うという話。知らんかった。躁うつ病には抗うつ剤を使わないほうがよい。うつ病は、いわゆるうつ病のイメージだな。中年以降に多いらしい。躁うつは、より病気っぽいイメージした(専門家じゃないとうまく対処しにくそう、という意味で)。同じ躁うつでも2タイプ紹介されてる。躁を「好調」(80〜90点)と思い込むとまずいので、ここでも60点を目指しましょうというアドバイス
遺伝と環境、障害・症状・病気の分類、薬と思考法、かたよりなく書かれているなーっていう印象。いい感じ。