佐藤雅彦・竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』
- 作者: 佐藤雅彦,竹中平蔵
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
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ノート(p.44)予測市場って経済そのまんまなんや!と思った。好みではないが、このひとがみんなの目からみて美人だろう、という判断のはたらく美人投票が、マーケットのマイナス面として述べられているのが興味深い。経済ってまんま知のネットワークなんやな。
(p.53)所有者と経営者の分離、所有者が経営者のしりを叩くのがコーポレートガバナンス。しかし日本は所有者もまた企業人のため機能しない。
(p.101)サラリーマンの3割(年収500万くらいまで)は所得税を納めていない。所得上位6%が税の40%を納める。日本のサラリーマンは税の調整をすべて会社がやってくれるので気にしなくて済んじゃう。いい税はわかりやすい税、簡素・公平・中立。人頭税。
(p.150)人間を欲望のかたまり(ホモ・エコノミクス)とみなすアメリカの経済学から、反省し諸科学とともに行き着く複雑系へ。考えることは抽象化、本質へ。
(p.258)日本にはベンチャーキャピタルのような投資の集約機能が足りない。マクロ経済、テクノロジー、マネジメントの複合的な知識が必要。
(p.296)起業と経営に求められる能力はべつのもの。熱い思いがなければ起業できないが、勝つためには冷徹な視点が必要。
(p.318)経営者は世界を見る目をもっている。
(p.362)共同体のあり方を規定する学問、法律、経済学。
貯金は投資とおんなじ。お金を設備などにつかってリターンを求めるのが投資。知識や技術はかたちにならない、教育費は消費と扱われている。
教えたい、というアイデア、石破さんと同じようなこと言ってるね。情報技術だとこれがもっとフラットな感じがする。フラットな学習環境というのは興味深い。
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