分野

主題、テーマ、トピック、そういうものの定義は知らないけれど、主張や命題とは違って、概念のレベルで領域を区別・説明するための表現、というところだと思う。たいていの主張や命題、あるいは問題とか知識とか、まとまりのある表現は、(その心理的な仕組みはさておき)ある主題への所属関係を見出せる。
問題、とか、問題を解決する方法、に比べて、主題というのはずいぶんぼんやりと感じる。たぶん問題よりも主題のほうが種類はすくない。いくつかの問題があるひとつの主題に属する、という典型が思い浮かぶ。また、主題には大きなものと小さなものがあり、いくつかの小さな主題があるひとつの大きな主題を構成する、というのも典型だ。主題を理解するには、問題との所属関係を補足することが有効ではないかと予感する。
問題解決を包括する知的生産の活動においては、問題を切り離して主題だけに注目して分野を発見・構築することは、かえって理解を難しくすると予感する。では、主題を取り巻く関係にどう注目したらよいだろうか。あるいは、主題と問題の所属関係をもっと紐解くことはできないだろうか。