愚痴

愚痴をしゃべっているひと、サガる内容をアガりながらしゃべている。器用だ。内容と態度がねじれている。このねじれによって葛藤がメタレベルでコンテンツ化され、問題を解消するのだろう。飲食店でよそのテーブルのおしゃべりを耳に入れながら思った。とかって分析すると、愚痴できるひとの話術と心理コントロール術はたいしたものだと感心する。楽しそうにひとをバカにするのだ。じゃあこれは「楽しい話」なのだろうか。この「楽しい話」に参加できるひとが愚痴できるひと。できないひとは、内容から態度を切り離せない。内容とは過去への参照だ。勝手に言い換えるなら、過去と現在の切り離しだ。