進化

進化:遺伝や適応や淘汰によって生物が環境に適合すること。
進化論:生物の系統を進化で説明すること。
進化についての気になること:小さな変化と大きな変化とに隔たりを感じる。たとえば長い時間をかけてキリンの首が伸びることはもっともらしく感じる。しかし海の生き物が陸の生き物になる劇的な変化は、キリンの首と同じようには説明できないだろうと感じる。
進化は比喩や類推に使われる。生殖のようなルール、遺伝子のようなデータ、種族のようなタイプ、こういう概念を組み合わせて複雑な仕組みを理解、構成するのはいまどきっぽい。
進化論は目的論的な考え方と対照的である。しかし慣用的には、進化の目的論的な解釈・説明に違和感はもれたない。「ために」という説明は納得される。進化論は小さなできごととしては目的論ではないが、大きな範囲をまとめて解釈すると、目的論的にみえる、という特徴がある。
いまどきのひとはものごとを制御したいと思う。だから進化の類推を仕事に応用するなら、目的を前提するのではないか。ではその前提を実現する手段として進化の類推は適切なのだろうか。