問いとコンセプト

コンセプトって?
[三省堂辞書サイト]10分でわかる「コンセプト」
基本的な概念、思想。「新しい意味」ってことかな、と思った。
授業のレポートでコンセプトデザインについて書けとあった。あんまり資料とか調べずに自分の考えでいいよということだったのでてきとうにこう書いた。

コンセプトがないとつらい。問いに答えられないから。つくる側の立場で言えば、なんでこんなことやってるの? これができるとどううれしいの? つくらせる側で言えば、部下に何をやってほしいの? そのためにどうチームを管理すればいいの? 受け取る側で言えば、これってなんなの? 何がいいの?
コンセプトがなければ、つくり手の動機づけが保たれず、チームのマネジメントもあいまいになり、商品としての付加価値も見出せない。だから何かをつくるときはコンセプトを明確にすることが重要である。
コンセプトデザインの具体的な手法についてはあまり知らないが、要するにいかにおもしろく考えるか、ということだと思う。マインドマップブレインストーミングなどを聞いたことがあるが、大事なのは自由に発想を広げることだと思う。また、実際の生活やモノに触れながら考えることも大切だと思う。コンセプトデザインの基本は、おもしろいものないかな、という姿勢そのものではないだろうか。

ところで、この記事が興味深かった。
4年生の卒研発表を見学してきて感じたこと - yuyarinの日記
僕も先輩がたの卒研発表をみていろいろ感想があった。プレゼンについてまえから思っているが、根本的な問いに対してどれだけどっしりと応じることができるかというのが重要だと思う。それは答えそのものの鋭さとかじゃなくて、発表者がどれだけ理解しているかによると思う。あまりに素朴な疑問に対しては、もしかしたら開き直らざるをえないかもしれない。それでも、いかに仕方がないか、ということをちゃんと説明できれば、すくなくとも卒研としては十分なレベルだと思う。
自信をもって開き直るためには、自分でうんと悩まないといけない。「そんな疑問などすで俺が半年間考え抜いたわ!」というくらいなら、いっそ開き直ってもいいでしょ。でも、それはつまり疑問を解消することが目的だからこそ成し遂げられることであって、開き直ることに開き直ったらなんにもできないだろう。
そういう根本的な問いに対する答えをコンセプトというのかも。コンセプトにはキャッチーなレトリックも大切かもしれないけど、まずは問いをきっちりと設定すること。そうしないと、与え手まで何をすればいいかわからない。ましてや、他人は何もわからない。やっぱ看板づくりなんですよね。
ところで、コンセプトは切り捨てによって成立するよなあ、ということをさいきん思う。どっかで妥協して、そのうえでエネルギを注ぎ込まないと何も起こらないのね。
まあ実際のコンセプトデザインとか概念設計はもっと広かったり深かったりするみたいですが。
コンセプト、概念デザインについて…概念とコンセプトのエキスパート;GainenDesign Labo.
概念設計を考える



目標について - 反言子
プレゼン - 反言子
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

関係のありそうな、まえに読んだ本だけど、あまり覚えていない。言葉の身近さが切実さにつながるのですね。