大前研一『心理経済学』

大前流心理経済学 貯めるな使え!

大前流心理経済学 貯めるな使え!

この手の本を読んでいると、あるところまではふんふんと納得できるが、具体的な話になるにつれ、いかに自分が社会人ですらないかを痛感していく。せめてわかるところだけでも知識や考え方を身につけておきたいし、また経済の基本についても学ばねば、と思う。

読書メモ:(0316)大前研一『心理経済学』
1500兆円の個人金融資産をいかに活用するかを説いた本。そのためにネックとなる日本人の心理、とくに老後の不安のばくぜんさを拭って、これからの日本の活路を示している。平均余命、介護の必要性。
円高や円安、また為替のあたりは数字と意味のつながりがピンとこなかった。経済の基本を勉強する必要がある。数字になじむこと。日本人のライフプランのなさは問題だけれど、それ自体がビジネスのきっかけになると思う。ガチなファイナンシャルプランナーとかなじゃなくって、ネットをつかってもっと緩く何できないかな?
高齢者の資産をいかにはやく若年層に渡すか、また高齢者が楽しめるコミュニティで経済を活性化する、リタイアメント・タウン。
集団IQとはコンセプトを共有するスキルでは? ある程度の規模なら、これはすごく卑近で実感できる。いかにグループで目的を果たすか、それはリーダーシップによるのだろう。だから国際標準を目指せ、30大までに5年以上は海外で経験を積めというアドバイスはなるほど。世界を変えるのはひとりの力、それも企業家。
小さなしあわせ、カーナビによる渋滞回避みたいなのはちゃちで、もっと根本的なしあわせを求めろ。政府に文句を言わない日本人、40年間変わらない、渋滞しない交通。塩漬けにされた資産、年金や国債など、所得税などと合わせて報酬を提供したり、目的意識のある都債をつくって有効活用。
別荘を購入し、マネジメント会社に任せてローンを稼ぐ。家を資産として通用させる。寿命を延ばして、中古市場を成り立たせる。一回の人生に平均二回の移住だけで20年は好景気を保てる。



木村剛『投資戦略の発想法』 - 反言子