語彙べったり概念
フォークソノミーでいうところのタグはのっぺりぺたぺたしているけれどタクソノミはもともと階層関係を前提にしている。機能に応じた面を捉えてファセットがありーの非排他的な関係、無限配列をRDFでは表せる。分類は認知モデルに依存するもので客観的な基準を前提するわけでない。
統制語彙というものは語彙の揺れを抑えるのか概念体系を押さえるのか知らないけれどゲームとしてボトムアップした言葉をつまんだり切ったりするものでトップなんてみえない、ない。語彙を整えればきれーな概念の体系がつくれるのだろうか。現実的には、役に立つものがつくれる。
分類と推論を記述することで語彙にべったりしたもの以上をつくれるのか、それは語彙にべったりするデメリットから脱するのか。いろんな人間がぺたぺたしたものが便秘みたいになってそれをルールだと言ってしまうのもボトムアップという詭弁に詰め込める。
ボトムアップもトップダウンもねえなあって思う。たぶん語彙っていうかなんかシンボルを超えたところで概念を操作するなんて人類の知恵から逸れる。から語彙にべったりしない概念体系というものを考えるのもしょせん擬似的でタクソノミやシソーラスなんかをメタ的にみて組み立てるものにすぎないだろう。その構造化に対するメタをもって語彙を超えているのであって目的をツールに引き摺り下ろして新しい取っ手を用意することなんだろう。でもこれ以上は分解できない最小単位の構造ってのもあるのかもしれんから、けどそこから演繹して役に立つものをつくるのも結構なご足労になりましょう。
アンビエント・ファインダビリティ ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
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