あたまが浮く

変態と思うなかれ。僕が体調が悪いのが好きだ。いや、萌え要素の話じゃない(笑)
いま風邪をひいている。たいてい僕の場合、まずのどに違和感が走って、あーあ、と思って、それがおさまると症状が鼻に移る。今朝起きたら鼻づまりがひどくてフガフガしてた段階。ほんと風邪って、症状が中心なんだね、ということに気づく。
体調が悪いとあたまがぼーっとなる。というのは言葉の綾で、ぼーっとなるのは身体のほうだろう。逆に、あたまは浮いている感じになる。おれはこんなにつらいんだから、余計なことを考えなくてもいいんだよ、という正当化がおのずと生じる。「ぼーっとした」あたまでものを考えるのはとても落ち着く。本を読んでいる感覚。波長の合うおしゃべりに興じる感覚。アルコホールをいれた感覚にも近いかも(ネット上の人物はみんなハタチ以上です)。
体調を崩すことではじめて自己の身体性を自覚する、というのは高校国語の定番テーマでもあるし、過去にもそのようなことを書いた*1。でもやっぱり実感としては常に忘れがちなもので、そのたびに気づきあらためる。この身体にありがとうと言いたくなる。まったく、おれ、調子いいよな、このまえ気持ち悪いって言ってやったのに。
体調が悪いと肩の力が落ちる。落ち着く。気取っていえば、そういうこと。

*1:このダイアリを「身体」で検索したらみつかると思います。