学習記

記号の積み木がお菓子の家に化けるとき

全統センタープレテストを受けました。 評論はいわゆる芸術論に分類されるものが出ました。 芸術論は苦手です。与え手に回ったことがないからです。やりやすいのは言語論です。すでに考え、名づけています。 言葉の遣い回しが不自然だ。けれど厳粛な感じはす…

考えるか、書き留めるか、それが問題だ(1)

ノートを取ることは大事だが、それ自体が目的になってはいけない、とよく聞く。いまや真摯に受験と向き合う級友たちはそれをよく心得ているようで、話を聞くべきとき、また考えて理解すべきときを分別(ふんべつ)して授業に臨んでいる。僕も理屈の上では理…

学ぶほど考えなくなる

文章が消えた。Alt+Zでページを閉じるように設定した自分を呪った。テキストエディタでなく、くそみたいなはてなの投稿ページで文章を書いた自分を呪った。書き直そうにも絶望あるのみ。だれか僕の代わりに書いてください。 複雑な数式をたったひとつの文字…

文章に書かれた思考はまさしく「わたし」であるか?

数学の授業が本格化してきまして、難関校の入試問題に取り組んでいる次第であります。先生曰く、確率は二次で一番難しい、いくらでも難しくできるとのことです。解説に耳を傾け黒板を凝視し理解しようと努めるのですが、次第にこれが確率の問題であるという…

なぜ計算をするとわかるのか

解答を写すのは仕方がない、しかし計算だけは自分でやるべきだ、とよく聞く。意義のひとつは計算力をつけること。もっともだ。そして不思議なのが、計算をすると、わからないものがわかるようになることだ。こう答えられる。計算することで論理の移りゆくさ…

なぜ表現が冗長なのか

古文を読んでいると、やたらと表現が冗長に感じる。一文が長いし、語尾に敬語とか助動詞が連なると呪文になる。ていねいな言い方になると冗長になる気がする。間をおくことで、なにか効果があるのだ、とばくぜんと感じる。 速読の指南として、よく「音読しな…

読めるべし

漢文。古文と並んで「やる気が出ない科目」の筆頭にあたる。読んでもわからないし、読めているようでもおもしろくないからだ。本当は「読めない」のであり、「やる気を引き出せない」のだと自覚している。読めれば、これほどおもしろいものはない。漢文で述…

マーク式試験

マーク式試験に関して。マーク式試験はヒントの宝庫である。記述でも同じだが、まず題意におけるすべての言葉に注目し、できるものは式化する。言葉とは何か。ここにおいては、メタ言語(数式でない日本語)で記述された意味の一単位である。言葉に注目し(…