研究

研究発表のストーリ

修士論文の学内発表会でいろいろな研究発表を拝聴しました。修士ですと内容も濃く、質疑応答も深く厳しいものが多かったように感じました。個々の研究内容を理解するのはどだいむりですが、とりあえずは感想をほんの一側面から残したいと思います。 ちなみに…

3日目:バグトラッキング分析、コミュニティ抽出

NAISTサマーブートキャンプ ソフトウェア工学講座「社会ネットワーク分析」の実習(2009年8月10-12日)に参加しました。 一日目午前:NAISTソフトウェア設計学講座をちょっと見学してきた 一日目午後:社会ネットワーク分析の基礎 二日目:ネットワークの特…

2日目:ネットワークの特徴量、Pajekの使い方

NAISTサマーブートキャンプ ソフトウェア工学講座「社会ネットワーク分析」の実習(2009年8月10-12日)に参加しました。 一日目午前:NAISTソフトウェア設計学講座をちょっと見学してきた 一日目午後:社会ネットワーク分析の基礎 二日目はネットワークの特…

NAISTサマーブートキャンプ1日目:社会ネットワーク分析の基礎

NAISTサマーブートキャンプ ソフトウェア工学講座「社会ネットワーク分析」の実習(2009年8月10-12日)に参加しました。 一日目午前:NAISTソフトウェア設計学講座をちょっと見学してきた 一日目午後。まず全体で説明を受けてソフトウェア工学講座で集まりま…

NAISTソフトウェア設計学講座をちょっと見学してきた

奈良先端科学技術大学院大学、情報科学研究科サマーブートキャンプ2009の前日(9日)からゲストハウスせんたんに泊まらせていただいています。浴槽が広くて椅子がいいです! きょうの午前にソフトウェア設計学講座という講座を見学しました。ソフトウェアの…

「総合学術辞典フォーラム」参加報告

5月9日総合学術辞典フォーラムに参加してきました。東大のこぎれいな建物の地下でやったのですが、ケータイもPHSもつながらず、会場の無線LANも調子が悪くて阿鼻叫喚(笑)でした。 武田先生と三宅先生を初めて拝見しました。名前を存じあげている研究者を生…

講演メモ:「総合学術辞典フォーラム」総合討論

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 総合討論 まず橋田先生からサービス工学をネタにした話題提起。 橋田、提題:サービス工学から学問2.0 科学:仮説・検証サイクル、難しいことをやるんじゃない。サイクル…

講演メモ:「大学の知を教育現場が使える形で発信する試み」三宅 なほみ(東大)

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 「大学の知を教育現場が使える形で発信する試み」三宅 なほみ(東大) すごくおもしろかった! 技術的には情報横断が可能になっている。すごい量。 うまく使う仕組みをつく…

講演メモ:「Web時代の学術情報流通の方向性を考える」武田 英明(NII)

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 「Web時代の学術情報流通の方向性を考える」武田 英明(NII) NIIのサービスについて。 先生:学術情報流通の担い手&セマンティックWeb研究者 学術情報流通のセマンティッ…

講演メモ:「百科事典・専門辞典を基点とする情報アクセス」高野 明彦(NII)

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 「百科事典・専門辞典を基点とする情報アクセス」高野 明彦(NII) 辞典に関するさまざまなサービスをご紹介いただけました。 長尾真先生がまとめた。ディレクトリがあるよ…

講演メモ:「オントロジーに基づく学術辞典の設計」橋田 浩一(産総研)

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 「オントロジーに基づく学術辞典の設計」橋田 浩一(産総研) 認知科学事典プロジェクトの現状報告という感じでした。 創造学術事典:認知科学会25周年と情報処理学会50周…

講演メモ:「学は何処より来たりて何処へ向かうのか?」原島 博(元東大)

総合学術辞典フォーラムより。 まとめ:「総合学術辞典フォーラム」参加報告 - 反言子 「学は何処より来たりて何処へ向かうのか?」原島 博(元東大) 学問の歩みと今後のあり方についてご講演いただきました。未来を語れるのが若者だけではないということを痛…

岡本真『これからホームページをつくる研究者のために』

ARGの岡本真さん(@arg)の著書。本書で紹介されたサイトのリンク集が公開されています。サポートブログにも感想がたくさん寄せられています(一覧)。これからホームページをつくる研究者のために―ウェブから学術情報を発信する実践ガイド (ACADEMIC RESOURCE…

DEIM2009:研究の潮流が研究者の歩みをつくる

3月8日〜10日に開催されたDEIM 2009 - 第1回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラムに参加しました。疲れたので初日のみ……。NLP2009よりもわくわくする発表が少なかった。興味を思い直すきっかけになりました。 学問の説明責任 発表について、これ…

情報系の学生がタダで情報収集できるメーリングリスト+α

無料かつ日本語で読める情報源のリストアップ。網羅を目指しているわけではないので、興味が絞れているかたは個別に調べてください。「これは欠かせないだろ!」というのがあればコメントください。 タダ 人工知能学会のメーリングリストに登録する(おすす…

JAIST説明会:知識科学を研究し教育するということ

人工知能なんちゃら研究会 2日目のときの話。北陸先端科学技術大学院大学の説明会に行きました。学部生や社会人など40人くらいが参加していました。研究科の説明では知識科学研究科の國藤先生にお話をうかがいました。 説明会と講演の感想を書きます。JAIST…

学位論文の発表に努力のアピールが求められる理由

客観的でオリジナリティのあるレポートを書きなさい - 反言子 想像を評価してもらおうなんて甘えてる - 反言子 研究のオリジナリティは目的にしか見つからない - 反言子 レポートのなんちゃら改め研究のなんちゃら、第4回。 学位論文は学生生活のプレゼンで…

研究のオリジナリティは目的にしか見つからない

客観的でオリジナリティのあるレポートを書きなさい - 反言子 想像を評価してもらおうなんて甘えてる - 反言子 レポートのオリジナリティについて、第3回。個人的な考えとして、レポートに想像を書くことは許される。想像に出題者なりの評価を求める権利はあ…

想像を評価してもらおうなんて甘えてる

前回、レポートに想像を書くときどのように正しさを主張できるかについて考えた。來村先生の記事*1を読んであることに気づく。そもそも、研究者は想像を評価してもらうなどとは思わない。先に挙げた生物学の先生も、想像から得た研究成果をこそ自負している…

客観的でオリジナリティのあるレポートを書きなさい

レポートをやっつけで書いて提出した。ある論題について論理的・客観的に回答せよ。評価項目としてオリジナリティ・独創性(自分だけのアイデア)、論点・構成のおもしろさ(新しい展開)、論理展開の妥当性と簡潔さ(文献による根拠)が挙げられる。つまり…

卒研テーマを決めるなんて考えちゃダメ

読み飛ばすところ↓ 研究の流行とか意義みたいなものは学生にわかりづらい。興味のあることに、むかしは盛り上がってたけどいまはねえ、とかいわれると、むっとするが、べつに知ったことじゃない。星の数ほど細分化された研究テーマがあるのに、どうして視聴…

特集とインタビューは雑誌の武器

人工知能学会誌の1月号を読んだ(目次はまだリンク先に載ってない)。ベテランから学生までAI研究に関するさまざまな抱負が特集されている。人工知能の可能性を高らかに語るものもあれば、専門的な研究の紹介もあって色とりどりでおもしろい。ほかの学会誌で…

知的好奇心をみくびるのはどこでだれだ

卒業研究の中間発表をみて思ったのだが、文系の卒業研究は動機づけの自由が大きいのだろうか。つまり、解決すべき問題を抽出し、しかるべき方法を検討する、という典型的なフォーマットに縛られない。もちろん、文系の卒業研究とひとくくりにするのは暴論だ…

文献管理

はっしゅ先生のところでJabrefという文献管理ソフトを知る。(2008年度に出会い、もはや手放せなくなったwin&webツール - ミームの死骸を待ちながら) JabRefによるBibTeX文献管理とJab2HTMLに従って簡単にインストールできた。BibTeX文献情報のWeb検索を参…

認知科学会シンポジウムがおもしろそう

日本認知科学会2008年冬のシンポジウム 「Web時代の学会の役割: 総合学術辞典はいかにしてWikipediaを越えるか」 日時 2008年12月20日(土) 10:00 - 17:20 会場 産業技術総合研究所 臨海副都心センター 別館11階 会議室 趣旨がイケイケでにやにやしてしまった…

知識と権威のすべてをオントロジーに還元する

長尾のブログ2.0: 権威を壊し、権威を創る学問の世界を肌で感じているわけではないが、自然科学においてコミュニティの役割が重要であるとは聞く。仮説と検証をプレゼンし専門家の同意を得られるかどうかが、知識の正しさを保証する。科学的といっても、常識…

「読めていない」と気づかされる10の質問

文献紹介のゼミを通して学んだことをまとめる。 文献そのものを調べる 「これはどんな本ですか?」 「著者はどんなひとですか?」 資料として本の一部を配布するときには、何の本かわかるようにする。書き込んでからコピーするか、奥付を添付する。論文なら…

現象学とオントロジー工学

存在を客観的に定めることはできない オントロジーと現象学(『コンピュータの中の脳 −情報基盤の進化論−』)オントロジー工学なんてのは根が哲学であるからして突き詰めると存在や認識の基礎に踏み込むものだが現象学というのは聞き慣れないわけでもないが…

サーベイは流行りの感覚を味わわせてくれる

研究について調査すること、または調査した文献をサーベイという。どんな研究をするか考えるうえでもサーベイすることが大事だし、そのための手がかりとして適切なサーベイがあるとありがたい。理想的には、サーベイすることは、サーベイにあたることだ。Wik…

学部生の研究

やりたいことってべつにないなあ。研究を進めつつ、動機づけや理論武装(マイティーチャいわく筋の通った言い訳)に苦心する先輩がたを拝見していると、そこまでの熱意と意義を注ぎ込んで、わざわざ苦労したいことがあるか、というと疑問。理解すること、発…